マスク氏、欧州の極右を後押し 進歩派は警戒
「だからこそ彼らは、権威主義的な政府を好意的に捉えている。こうした政府は、政敵を排除し、政府の役割を減らすことで効率化できると考えているためだ」とし、「ただし、彼らが考える『法と秩序』という問題に関しては、国家による介入をたくさん必要とする矛盾も生じる」と指摘した。
マスク氏は、EUの行政執行機関、欧州委員会も非民主主義的だと批判。欧州議会の役割を拡大するよう要求した。
ソーシャルメディアにあふれる偽情報対策に努めるEUは、違法コンテンツの削除をIT企業に義務付ける「デジタルサービス法(DSA)」に基づき、マスク氏のXへの規制を試みている。
ベラ・ヨウロバー元欧州委員は昨年10月のポリティコのインタビューで、マスク氏を「悪の推進者」とさえ評した。
欧州外交問題評議会は昨年12月、マスク氏がXを利用して「市民や極右政党を動員し、取り締まりを進めるEUの意思決定機関の政治的コストを増大させる」恐れがあると警告した。【翻訳編集】 AFPBB News