米メディアが浅野忠信の受賞スピーチを絶賛「ハリウッド俳優は浅野を見習うべき」
米ロサンゼルスで1月5日夜に開催されたゴールデングローブ賞授賞式のテレビドラマ部門で、浅野忠信が日本人初の助演男優賞に輝いた。2024年に配信されて大ヒットした『SHOGUN 将軍』の樫木藪重役での受賞だ。 【動画で見る】浅野忠信の名前が呼ばれた瞬間から受賞スピーチまで 『SHOGUN 将軍』は同部門で、主演男優賞を真田広之、主演女優賞をアンナ・サワイが受賞したほか、作品賞も手にして4冠を遂げた。 数ヵ月前に開催されたエミー賞では史上最多の18冠に輝いたが、助演男優賞にノミネートされていた浅野は受賞を逃していた。それゆえ、今回のゴールデングローブ賞での快挙は喜びもひとしおだったようだ。 そして、その浅野の英語での受賞スピーチが、簡潔でありながら歓喜がストレートに伝わってくる素晴らしいものだったと米国のメディアが称賛している。
NYタイムズ「最も偽りのないスピーチ」
浅野は名前を呼ばれた瞬間、「信じられない」といった表情を見せ、その驚きと感動が入り混じったままステージへ上がった。 ゴールデングローブ像を授与されての第一声は「ワオ!」。続いて、「たぶん皆さんは私のことを知らないと思いますが、私は日本の俳優で、浅野忠信と申します」と自己紹介した。 このシンプルなひとことに、ハリウッドの俳優やプロデューサーたちで埋まった会場からは拍手喝采が沸き起こった。 さらに浅野は、日本でいま撮影中であり、すぐに東京へ戻らなければならないと短く説明した後、もう一度、グローブ像を両手で強く握りしめ、「これは私にとって本当に大きなプレゼントです。皆さん、ありがとう。アイム・ベリー・ハッピー! サンキュー!」と締めくくった。 このわずか40秒ほどのスピーチを、米紙「ニューヨーク・タイムズ」は「最も偽りのないスピーチ」だったと報じている。 ノミネートされた俳優たちの多くは今回が初めてではないが、浅野にとっては初ノミネートでの受賞であり、その心からの喜びが間違いなく伝わってきたと、同紙は紹介している。
COURRiER Japon