韓国機が激突した滑走路脇の構造物、日本の空港は「大きな損傷を与えないよう脆弱性」…国交相
中野国土交通相は7日午前の閣議後記者会見で、韓国の務安国際空港でチェジュ航空機(ボーイング737―800型)が胴体着陸後に滑走路を逸脱して179人が死亡した事故に関連し、「日本では国際基準に基づき、滑走路延長上にある計器着陸装置(ILS)について、航空機と衝突した場合でも大きな損傷を与えないような脆弱(ぜいじゃく)性を求めている」と述べた。 【動画】チェジュ航空機が滑走路脇の壁に激突し炎上した瞬間
チェジュ機は胴体着陸後に滑走路を逸脱し、土とコンクリートでできた構造物に衝突して大破、炎上した。この構造物は、ILSの一種で「ローカライザー」と呼ばれる着陸援助装置を支えるために設置されていた。
中野氏は「国内の民間空港では、務安空港と同等の高さのコンクリート構造物を土台とするILSはない」としつつ、韓国の事故調査当局の調査を踏まえ、国土交通省として必要な対策を進める考えを明らかにした。