「スポーツマンシップのいい姿でした」J1昇格PO後に勝者・J2仙台の選手が敗者・長崎の選手に見せた「指揮官も目を細める感動の光景」とは……勝敗が付くスポーツだからこその紳士的振る舞い
12月1日、J1昇格プレーオフ準決勝の1試合が、長崎市の「ピースタ」で行われた。その試合後のスポーツマンシップな行動に、指揮官も目を細めた。 ■【画像】「スポーツマンシップのいい姿でした」J1昇格PO後に勝者・J2仙台の選手が敗者・長崎の選手に見せた「指揮官も目を細める感動の光景」■ 一発勝負である。J1昇格を懸けて行われたこの試合は、その決勝の舞台を目指して決着をつける。3位・長崎は引き分けでも勝ち上がることができるレギュレーションで、仙台は敵地での勝利のみが欲せられた。 そしてその仙台が、白星を手にする。しかも、4得点を奪っての3点差のもので、ファジアーノ岡山とのファイナルへの切符を掴んだ。 当然、悔しいのは長崎だ。ホームスタジアムで行われたこの試合には多くの長崎サポーターが駆け付けた。何より、その目標のために1年間を注ぎ込んだ。最終節まで猛烈な勢いで2位・横浜FCを追い上げた。それもすべて、トップリーグでた戦うため。強く願った思いは、完敗を意味するスコアで幕切れとなった。 試合終了のホイッスルが鳴ると、長崎の選手の中には立ち上がることのできない選手もいた。一人では歩けない選手もいた。そうした相手チームに、仙台の選手が近寄ってサポートを始めた。郷家友太、奥山政幸、工藤蒼生らがその代表で、喜びを封印して相手選手を慮った。
■森山佳郎監督が意外な回答
試合後の会見で、筆者は森山佳郎監督にいくつかの質問をした。その一つが、次戦、岡山戦で勝ちたい気持ちを聞くものだった。J1昇格を決めて喜びたいか、と。 その質問に、指揮官は「そうですね……」と即答を避ける。勢いのある言葉を予想していただけに意外だったが、次に出てきた言葉が森山監督らしいものだった。 「あまり、相手側に失礼にならないように静かにやるならいいですけど。選手には、喜ぶのは今日の夕ご飯ぐらいにして、自分の部屋に帰ったらもう次の準備をしないと、と言いました。今日、長崎の選手が本当に悔しい思いをして、みんなそれを慰めて、励ましに行ってくれたことはスポーツマンシップというかいい姿でしたけど、来週、僕たちがこれになるかもしれないと、こうなるかもしれないよっていう話はしましたし、実際その可能性は高いと思うんで、今、僕の中では全く喜べないし、次勝たなかったら泣くだけ。岡山さんもとてつもないエネルギーをかけてこられると思いますし、そこは策を練りたいなと思います」 スポーツには必ず勝敗が付く。そして、プロの世界である以上、その勝敗で人生も大きく変わる。勝った、負けただけの感情ではない。だからこそ、仙台の選手が試合後に見せた行動を森山監督は誇ったのだ。 仙台は昨季、J1昇格を目指しながら悔しい思いをした。目標にまったく届かないばかりか、J3降格圏に接近する順位でシーズンを終えたのだ。それから1年、チームは強くなっている。ピッチの上でも、そして、精神的にも。 森山ベガルタとファジアーノ岡山のどちらかしか掴めないJ1昇格という切符。どんな結果だったとしても、サポーターが誇れる行動を敵地で見せるはずだ。 (取材・文/中地拓也)
サッカー批評編集部
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