バイクで前を走るパトカーを追い越しても大丈夫? やるとNGな注意事項とは?
高速道路などでは右側を走り続けない
また、高速道路などでパトカーを追い越した後に、右側の追い越し車線をずっと走り続けることも御法度です。追い抜いた後は、左側の走行車線に車線変更しないと、「通行帯違反」に問われることがあるからです。 ちなみに、高速道路での違反取締件数では、最高速度違反に次いで2番目に多い取締対象が通行帯違反だといわれています。 しかも、通行帯違反には、明確な距離や走行時間に関する基準はありません。取締りを行うかどうかは、警察官の判断に委ねられているため、追い越し後すぐに左の走行車線へ車線変更をしなかっただけでも、取締りの対象になる恐れも考えられます。 そして、もし取り締まりの対象になると、バイクの場合、 反則金6000円 違反店数1点 となります。そう考えると、パトカーなどを追い越す場合は、走行車線などにも十分に注意したいものです。
赤灯とサイレンを鳴らしているときは譲る
さらに、当然ながら、道路標識によって追い越しが禁止されている場所や交差点・横断歩道・踏切付近などでは、そもそも追い越し自体が禁止となっています。 また、パトカーが赤色灯を点灯しサイレンを鳴らして走行している場合は、事件や事故など緊急事態で現場に向かっているため、道を譲る必要があります。 警察車両や救急車など、サイレンを鳴らして赤灯を点灯させている緊急自働車が近づいてきた際、基本的には、道路の左側に寄って進路を譲るのがルールとなっています。また、例えば、交差点やその付近で遭遇した際は、バイクやクルマなどの一般車両は交差点に入るを避け、やはり道路の左側に寄って一時停止する必要があります。 繰り返しになりますが、パトカーなどの警察車両が、赤灯点灯やサイレンなどを鳴らしていなければ、一般車両と同じ扱いとなります。交通ルールを守りながら運転していれば、追い越しても問題ありません。そのため、パトカーや白バイを見かけても、焦らず落ち着いて運転すればいいのです。ただし、ある程度の注意も必要ですから、冷静にその時の状況を判断し、違反にならないよう十分に気をつけて走行しましょう。 *写真はイメージです
平塚直樹