「年金月35万円・貯金6,000万円」の60代夫婦、海外旅行に韓国ドラマ…趣味三昧の老後が終焉。きっかけは「ひとり娘のまさかのひと言」
夢にみた趣味三昧のセカンドライフ…嬉しいニュースと共に、突然の終焉
現役引退後は、年1回の海外旅行と、年3~4回程度、2泊3日程度の国内旅行を夫婦で楽しんでいるという男性。 ――旅行のほかはネットで韓国ドラマ三昧。日本のドラマも面白いものが多いから、いくら時間があっても足りないくらい 充実したセカンドライフを過ごしている夫婦。しかし、そんな趣味三昧の楽しい老後は、あっという間に終わりを迎えます。 ――子どもができた! そんな嬉しい報告をしてくれたのは、夫婦のひとり娘。ふたりにとっては念願の初孫です。歓喜するふたり。しかし、初孫報告に続いた報告に、思わずふたりは「えっ!?」と口を揃えてしまったといいます。 ――出産前後は会社を休むつもりだけど、すぐに仕事復帰するつもり ――でも直ぐに保育園に入れるわけではない ――だから子どもが生まれたらよろしくね 娘は子守を全面的に親にお願いする気満々。 ――でも、家が遠いだろう ――大丈夫、家も買うの。ここからすぐのところよ ――えっ!? ――同居するのは、お父さんもお母さんもイヤかなと思って、スープも冷めない距離にしたの 前出の調査に戻ると、「老後(現在)の楽しみ」で「子ども/孫」は全体の20.1%。男女別にみていくと、「女性」は25.4%、「男性」は14.8%で、男女間で10ポイントほどの差があります。 また「この1年間で孫に使った金額」の平均は年間10万8,134円。また孫のいる人たちに「今後、孫としたいこと」として最も多かったのが「外食」で55.1%。「会話」43.0%、「旅行」42.4%、「公園で遊ぶ」32.5%、「散歩」29.6%と続きます。 ――孫は楽しみだけど、完全に頼られたらいまのように趣味三昧とはいかなくなるな…… 嬉しさ反面、寂しいのも事実。とりあえず、実際に孫が生まれたら今まで通りにはいかなくなるのは確定のようなので、旅行の回数を増やそうと妻と話しているといいます。 少々古いデータではありますが、2020年に主婦の友社が実施した「孫育て」に関する調査によると、「お孫さんとの時間も大切だが、自分のためにも時間を使いたいと思いますか?」の問いに対して、95.9%が「はい」と回答しています。 祖父母が孫の子守りをすることが当たり前とは思わないでほしい。孫はかわいいけれど、あまり頼られすぎると、いい加減にしろよという気持ちになってきます。夫の定年後は、2人の時間も大切にしたいと思っているので、少しは気を使ってほしい。(孫1人・56歳・神奈川県) 出所:主婦の友社『「孫育て」をしている女性の意識調査』より 孫は目に入れても痛くないといいますが、バランスが大切のようです。 [参照] ソニー生命『シニアの生活意識調査2023』 主婦の友社『「孫育て」をしている女性の意識調査』
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