心と胃腸が弱ったときこそ<おかゆ>を食べるべし。「胃腸薬」とも言われる効果とオススメの具材を紹介!専門家「もし、おかゆすら食べる元気がないなら…」
強いストレスや緊張を感じると、「胃がキリキリと痛む」「つい暴飲暴食してしまう」「お腹をくだしてしまう」という方もいるのではないでしょうか。メンタル不調と密接に関係する<胃腸>について、漢方コンサルタントの櫻井大典さんは「じつは多くの現代人が、知らず知らずのうちに胃腸を冷やし、負担をかけてしまう食事と生活をしている」と指摘していて――。そこで今回は、櫻井さんの著書『胃腸をあたためると心の不調が消える: 心も体も自然と元気になる食事と暮らし』から、心と体が元気になるコツを一部ご紹介します。 【書影】弱ったメンタルを強くするために、胃腸をあたためて元気にする食事と暮らしをご紹介。櫻井大典『胃腸をあたためると心の不調が消える: 心も体も自然と元気になる食事と暮らし』 * * * * * * * ◆心と胃腸が弱ったときこそ!“おかゆは食べる胃腸薬” おかゆというと、風邪(かぜ)をひいたときに食べるものというイメージかもしれませんが、心と胃腸が不調のときにこそ食べてほしいものです。 なぜなら、おかゆの材料のお米には、胃腸を整えて元気を補う働きがあるからです。 私が中医学を学んだ恩師の口ぐせは、「おかゆは胃腸薬」で、軟便や下痢、食欲不振など、胃腸の不調を訴える患者さんにすすめていました。 温かくて、消化しやすいトロトロの状態なので、弱った胃腸に負担をかけずに食べられますし、続ければ胃腸がだんだん元気になってきます。 実際に食べてみるとわかりますが、お腹がポカポカあたたまりますよ。 普段、濃い味に慣れていると、最初は物足りないかもしれませんが、すぐに飲み込まずよく噛んで、やさしい甘さをじっくり味わってみてください。
◆おかゆの作り方 (1)米(白米)を洗い、米1、水6の割合で鍋に入れる。 (2)火にかけ、沸騰するまでは中火、沸騰したら鍋のフタをずらして極弱火(とろ火)にし、ときどきかき混ぜながら20~30分加熱すれば完成。 <補足> ・味をつけたいときは、完成後にほんの少し塩を加える。水と一緒に出汁を入れて作ってもいい。 ・具材を入れる場合は、梅干し、しょうが、大葉、さつまいもや葉物野菜、きのこ類、昆布などの海藻類、干しえび、鶏肉などがおすすめ。 ・炊飯器のおかゆモードで作ってもOK。
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