ティファニー、上海の旗艦店の規模縮小へ-中国の高級品販売急減で
(ブルームバーグ): LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下の大手宝飾品メーカー、米ティファニーは、上海にある1万2000平方フィート(約1115平方メートル)強の旗艦店の規模縮小を計画していると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国での高級ブランドの売り上げ急減が背景にある。
ティファニーは2019年後半、上海の高級ショッピングモール「香港広場」で2フロアの店舗をオープンした。情報の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、同社はスペースの約半分を手放すことを決めた。同ブランドは月内にスペースを明け渡す予定で、家主はすでに新たなテナント候補と交渉中だという。
ティファニーおよび、同ショッピングモールの家主である麗豊控股を傘下に持つ麗新集団は、コメント要請にすぐに応じていない。
ティファニーの上海旗艦店の規模縮小計画は、景気減速と不動産不況の中、大手高級ブランドが一段と厳しい事業環境を乗り切る必要があることを浮き彫りにしている。中国の購買客は価格により敏感になっており、グレーマーケットや円安の日本など海外で掘り出し物を探している。それが高級ブランドの大幅な売り上げ減少を引き起こすとともに、成長を抑制し、利益率を圧迫している。
ティファニーはまた、上海旗艦店の賃料を引き下げるよう家主に要請したと、事情に詳しい関係者の1人が明らかにした。
米ティファニー旗艦店、販売員が流出-LVMH傘下で混乱も
原題:Tiffany to Halve China Flagship Store as Luxury Spending Dives(抜粋)
--取材協力:Shawna Kwan.
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