「成績が良かったのになぜこんなことに…」突然“通信制に行く”と言い出した息子。受け入れられない母親が見落としている“根本的な問題”
子どもの進路について、親子で意見が衝突したら…?
子どもの成長は、親にとって嬉しい反面、時に大きな悩みをもたらします。特に進路選択は、子ども自身の将来を左右する大きな決断です。 【マンガで読む】なぜ、少年は大麻に手を出したのか…犯罪心理学者が警鐘を鳴らす、子どもを破壊する“呪いの言葉” しかし、子どもが選んだ進路が、必ずしも親が望んだものであるとは限りません。では、進路について親子で意見が衝突してしまったとき、親としてどう立ち回れば良いのでしょうか? そこで、ポットキャスト2冠を達成した人気番組「子育てのラジオ『Teacher Teacher』」のMCで、元小学校教諭の福田遼さんと、同番組のプロデューサーである秋山仁志さんの著書『先生、どうする!? 子どものお悩み110番』(PHP研究所)から一部抜粋して、「Q.進路で衝突 。子どもの意志を尊重すべき?」というトピックスをご紹介。 今回は中学3年生の息子さんが通信制高校を志望したというケースを例に、親としてどのように子どもと向き合えばいいのかを、元小学校の先生ならではの視点で具体的に教えてくれました。
Q.進路で衝突 。子どもの意志を尊重すべき?
【親御さんからのお悩み】 中学3年生の息子を持つ母です。息子は塾に通い、成績も学年の上位25%くらいだったのですが、9月の終わり頃、急に「通信制高校に行くから塾をやめる」と言い出しました。代わりに家でちゃんと勉強するという約束でやめましたが、今は全く勉強する様子がありません。 塾をやめると言い出した少し前から、成績が悪い子とずっとつるむようになりました。その子も通信制を志望しているらしく、息子が通信制を知ったのも彼からのようです。 通信制高校を全否定するのも良くないと思い、息子に通信制を希望する理由を聞くと、「将来ハンドメイドルアーの店をやりたいから、自由な時間で釣りをして経験を積む」とのこと。「経営するならビジネスに関する勉強が必要だし、商業科の高校へ行くのもいいのでは?」と言うのですが、「全日制はテストに追われて自分の時間が持てないし、バイトもできないから嫌だ」の一点張り。「経営は本を読んだりして勉強するから大丈夫」とかなり考えが甘いように思います。 私の対応が過干渉で否定的だったりすることが、今の息子にしてしまった原因だと感じています。ですが、どんどん落ちていく息子を見ていると、どうしてもいろいろと言ってしまい……。息子が自立できるよう、サポートするにはどうすべきでしょうか?