「2足目」の革靴、Uチップ・厚底がおすすめ パラブーツやフラテッリ ジャコメッティの逸品
連載《プロのコーデ》
オンオフ問わずメンズコーデの足元に欠かせない革靴。まず手に入れるならつま先に縫い目のないシンプルなプレーントゥが定石だが、次に選ぶならどのようなものがおすすめだろうか。ワンランク上の革靴選びや、2024年の旬な着こなしのコツを東京・渋谷にある「LOFTMAN TOKYO(ロフトマン東京)」の小林純平さんに聞いた。 【写真】プロが提案、オン・オフ2種のコーデは…全身からディテールまでチェック!
■まずは黒、上級者はブラウン系やスエード素材を
――2足目以降の革靴はどのようなものがおすすめですか? 「細身のものは多くの方が持っているはずなので、ボリュームあるシルエットのものを選ぶと着こなしに差をつけられます。近年トレンドの裾幅が広いワイドパンツとも相性がいいですよ。形はプレーントゥよりもカジュアルな印象のUチップ(つま先部分にU字型の装飾がある靴)がおすすめです」 「特におすすめなのがイタリアのビブラム社が手がける厚底のソールを使ったもの。クッション性が高く履き心地がいいだけでなく、一般的なレザーソール(革素材のアウトソール)よりも足になじみやすいです」 ――色や素材はどのようなものがおすすめですか? 「黒の表革ですね。革靴は価格帯が高いアイテムですから2、3足目くらいまでは使い勝手がいいものでいいと思います。もっと慣れてきたらブラウン系やスエード素材などに挑戦してもいいでしょう」
■試着は必須、ボトムスとの色バランス考えて
――ロフトマンでおすすめの革靴を教えてください。 「イタリア発のF.LLI Giacometti (フラテッリ ジャコメッティ)のUチップシューズです。オフィスカジュアルから日常着まで幅広く合わせやすい適度なボリュームのシルエットが魅力ですね。アウトソールはビブラム社製なので履き心地にも定評があります」 「あとはフランス発のParaboot(パラブーツ)のレザーシューズです。ラバー製のソールを世界で唯一自社で手掛けているブランドで、履き心地や耐久性の高さが魅力です。特におすすめなのはMICHAEL(ミカエル)というモデル。履き口が広めに作られているので、色や柄のある靴下を合わせた際の見え方が絶妙です」 ――革靴を選ぶ際に注意するべきことはありますか? 「必ず試着しましょう。どれだけ作りがいい靴でもサイズが合っていないと疲れてしまいますから。試着時に大事なのは音を聞くことです。自分にあったサイズのものは足を入れたときに空気が抜ける音が聞こえます」 ――革靴をコーディネートするコツはありますか? 「ボトムスや靴下との色のバランスですね。黒の革靴にネイビーのパンツを合わせると足元が重く見えがちなので、カーキや淡いグレーのものを選ぶイメージです。白やクリーム色などの明るい色の靴下を合わせてもいいでしょう」