「2足目」の革靴、Uチップ・厚底がおすすめ パラブーツやフラテッリ ジャコメッティの逸品
■ビジネス向けならシューズは厚底、パンツ丈長め
小林さんに革靴を使ったコーデを実践してもらった。1組目はビジネスシーンを想定した着こなしだ。ワイドスラックスとUチップシューズをかけ合わせ、肩肘張らない印象と上品さを両立した。 「スラックスはATON(エイトン)のものです。太めですが粗野に見えない美麗なシルエットが魅力ですね。スニーカーから革靴まで幅広いシューズと相性がいいです。シューズはフラテッリ ジャコメッティのもの。フランスの高級タンナー(革をなめす業者)が手がけたきめ細やかなカーフレザーを用いていて、コーディネートを足元から格上げしてくれます」 トップスにはテーラードジャケットと無地のカットソーを着用。黒系の色でそろえて落ち着いた印象にまとめた。 「ジャケットはnanamica(ナナミカ)のもの。広めに作られた身幅やシェイプ(絞り)が効いていない直線的なシルエットはワイドパンツと相性抜群です。ストレッチ素材が使われているので着心地もいいですね」
■硬派な休日コーデ、ジャケット2枚重ねが粋
2組目は休日を意識したコーディネート。カジュアルなミリタリーパンツにパラブーツのレザーシューズを合わせてバランスよくまとめた。 「もともとワークやミリタリーをテーマに商品を展開してきた当店の原点といえる着こなしです。休日は快適さ重視でスニーカーを履きがちですが、たまにはこういった硬派な着こなしをしてほしいですね」 シャツの上からジャケットを2枚重ねて奥行きのある着こなしに。着脱することで温度調節ができるなど、機能性も確保している。 「一番上に着たジャケットはENGINEERED GARMENTS(エンジニアド ガーメンツ)のもの。米軍のミリタリーウエアのようなデザインで、男らしい着こなしにぴったりです。その下にはPOST O'ALLS(ポストオーバーオールズ)の薄手のジャケットを合わせました。薄手のナイロン素材で、防風性能に優れています」 文:山梨幸輝 写真:加藤潤