「指揮官に直談判して臨んだ現地取材でわかった!」…KJ松井がアメリカ代表を徹底解説
■アンソニー・デイビス「プレーヤーとして一皮むける大会に」
ADは元気です。練習にもすべて参加していましたし、特に5対5へ積極的に参加していました。ADはピック&ロールでズレを作るのがうまいので、ボールハンドラーは彼を使ってオフェンスを組み立てているように感じました。 もちろんポストアップして確実に点を取れます。加えて、オフェンスリバウンドをねじ込んだり、アリーウープを叩き込んだりすることも得意で、だからこそダブルダブルのスタッツを残せるのでしょう。 31歳になりベテランの域に踏み入れたAD。個人的なプライドもあると思いますが、レブロンのようにアメリカのために金メダルを獲得するようフォア・ザ・チームの精神を見せてくれれば、プレーヤーとしてさらに一皮むけるのではないでしょうか。
■デビン・ブッカー「金メダル獲得に欠かせない切り札」
アメリカ対策としてゾーンディフェンスを敷くチームがきっと出てくると想像できます。やっぱりこれだけのメンバーをマンツーマンディフェンスだけで抑えるのはかなり厳しいからです。そのときがデビン・ブッカー(サンズ)の出番と言えるでしょう。ブッカーは1本決まればどんどん決めていくプレーヤーでありながら、調子の波が少ないことも特徴です。リング下を固めてくる相手のディフェンスを外に広げて、チームとして攻めるスペースを作り出すためにも貴重な戦力なわけです。 確かにそれだけに特化してブッカーを起用するのはもったいない気がしますが、金メダルを獲得することにフォーカスすればやはり欠かせない切り札です。尊敬するコービー・ブライアント(元レイカーズ)を彷彿させる滑らかなドリブルやシュートをパリでも見せてほしいと思います。
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