カリフォルニアで絶滅したはずのオオカミが1世紀ぶりに復活した理由とは?生態も【動物ドッキリクイズ】
ということで、オオカミにまつわるクイズ4問です!
【第1問】群れのリーダーになるのは? a) 賢いオス b) 女王的なメス c) 強いオス d) 大きいオス 日本語で「一匹狼」や「はぐれ狼」という言葉があるように、英語でも同じように”Lone wolf”という表現があります。 洋の東西を問わず、オオカミには孤独のイメージがつきまとうようなのですが、実際には群れを成す社会的な動物です。雄雌のカップルとその子どもを含む数家族単位で行動を共にします。その群れを率いるリーダーにはどのような個性と属性をもったオオカミがなるのでしょうか? 正解は「a)賢いオス」です。シートンの「狼王ロボ」は人間が仕掛けた罠を嘲笑うほどの知性をもったリーダーでした。けっして大きくて強いだけのオスではありません。ジャック・ロンドンの名作『野性の呼び声』も、元々は飼い犬だったバックがその知恵と勇気を活かしてオオカミの群れを率いるようになる物語です。 【第2問】仲間とコミュニケーションをとる方法は? a) 遠吠え b) 表情 c) ボディ・ランゲージ d) 上のすべて 集団行動をとる以上、仲間とのコミュニケーションは必須なはずです。役割分担を含む協力体制を作るための高度な表現が必要になることは自明の理だからです。オオカミたちはどのような方法で意思を伝達しあっているのでしょうか? 正解は「d) 上のすべて」です。オオカミと言えば遠吠えを思い浮かべますが、それだけではないようです。きっとオオカミたちの間には様々なコミュニケーション方法が発達しているのでしょう。 【第3問】1日にどれくらい移動できる? a) 1km以内 b) 1~5km c) 10~30km d) 30km以上 オオカミは肉食動物です。獲物を追って歩き続けることは彼らのネイチャーです。群れごとの縄張り意識も強いので、自分たちのテリトリーを求めて長い旅をすることもあります。その移動距離はどのくらいなのでしょうか? 正解は「d) 30km以上」です。OR-7は群れからはぐれて、たった一匹でオレゴン州からカリフォルニア州までやってきました。 【第4問】狩りのときにどうやって獲物を見つける? a) 視覚 b) 聴覚 c) 嗅覚 d) 味覚 オオカミは集団で狩りをします。北米大陸においてはエルクや鹿が主な獲物です。彼らはどのように獲物を見つけるのでしょうか? 正解は「c) 嗅覚 」です。オオカミは何キロも離れた獲物の匂いを嗅ぐことができるそうです。 逆に言えば、オオカミを追跡するハンターは自分の匂いをオオカミに嗅ぎつけられないよう、常に風上に立たないよう細心の注意を払わないといけない、という話をどこかで読んだ記憶があります。ヘミングウェイだったような気がするのですが、「ゴルゴ13」だったかもしれません。 ◆オオカミと人間は共存できるか カリフォルニア州魚類野生生物局(California Department of Fish and Wildlife, 略称CDFW)は2024年5月時点の発表で、州内にオオカミの群れを7つ確認していると明らかにしました。 つい最近ではタホ湖南岸から車で30分ほど離れたHope Valley付近で4頭のオオカミを目撃したという複数の通報がCDFWに寄せられ、現在調査中とのことです。 どこかで聞いたことがある地名だと思い出してくれると嬉しいのですが、私がほんの数か月前にキャンプをした、まさにその場所なのです。オオカミはすぐそこまで迫ってきているのかもしれません。 いったんは絶滅したオオカミが戻ってきた。都会に住む私にとっては素晴らしいニュースだと思うのですが、家畜やペットが襲われる危険に怯える人たちもいることは容易に想像がつきます。 かつてオオカミを絶滅に追い込んでしまってから1世紀以上を過ぎた今、私たち人間は今度こそ野生動物との共存方法を見出せるほど進化しているでしょうか。 私が書きました! 米国在住ライター(海外書き人クラブ) 角谷剛 日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。
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