「左に行かない構えで振り切ります」U-25世代スイングセルフ解説/政田夢乃
―動画で見て、すぐに違いが分かるレベルということですね。 はい、よく分かります。オーバースイングになっていたら、ちょっと大げさに、(トップの大きさを)8割ぐらいに抑えるようにして球を打ちます。自分の中では8割ですが、実際に動画を見ると結構いい位置に上がっているんですよ。その極端に修正するっていうのが私のポイントです。 ―やっぱり飛ぶ人を見ると、だんだん飛ばしたくなっちゃう? そうですね。周りに飛ぶ人がほんと多いので。私はキャリー220ydぐらいしか飛ばないから。 ―2打目の距離が離されると、焦ってしまう? 自分の中であんまり気にしてないんですけどね。でもやっぱり飛んだ方がいいなって思っています。 ―飛ばすための取り組みなどはありますか? シーズン中はあまりスイングを変えたくないので、そこは本当に徐々にと考えています。体力をつけていって、その結果、飛距離が伸びたらいいなというぐらい。シーズン中はめっちゃ筋トレしたり、スイングを変えたりっていうのはしていないです。
―では、やるならオフに。それも体を鍛えるとか。 そうですね。地元の北海道に帰ったら、冬場はラウンドできないし、なおさらそういうことしかできないので。 ―スイング中、ほかに意識しているところはありますか? トップの時点で体が起き上がらないようにしています。昔から上体が起きやすくて…。そう打ってきたんですけど、起き上がらない方が、意外と最近はしっくり来ているので。 ―前傾角度をキープするということ? そういうことになります。 ◇◇◇
レギュラーツアーに出るようになってから、今年はGC4(弾道測定器)を使って、毎朝キャリーの距離をチェックしているという政田。得意とするアイアン&ユーティリティは1yd単位で数字を把握しているというから、持ち味をしっかりと心得ている。来季の出場権をかけた最終予選会は厳しい戦いも予想されるが、「準備をしてきているので」と前を見据える。レギュラーツアーで幾度となく優勝争いに絡んだ経験が、自信につながっているのだろう。吉報を待ちたい。(取材・構成/服部謙二郎)