「左に行かない構えで振り切ります」U-25世代スイングセルフ解説/政田夢乃
―今でもそのおじいちゃん的な方に習っている? もう80歳を超えているので、さすがにもう習っていないです。でもおじいちゃん、元気なのでよく応援に来てくれますよ。この間も沖縄の試合(日本女子プロゴルフ選手権)に来てくれて、2日間ずっとラウンドについて見てくれました。 ―今は自分でスイングを修正? プロテストに受かる前ぐらいから、石井忍さん(プロコーチ)に見てもらっています。試合が続くのでなかなか習いに行けないですが、自分で直せないようなときはスイング動画を送ってメッセージのやり取りをしています。
左に行かない構えを作って振り切る
―いまスイング面で取り組んでいることは? 全体的な私のテーマは、フェード系の構えをしながら、結構つかまえに行くということ。左に行かないような状態で振り切るようにしています。練習場でも左に行く要素がない構えを練習しています。 ―左に行かないような構えというのは、体を少し開いて逃がすようなイメージ? 逃がすというよりは、左に行く要素を消す感じですね。あくまでアライメントはスクエアは意識していて、その上でミスしても右にしか行かないような構えを作ります。左に行かない構えというのを説明するのななかなか難しいですが…。
―試合を戦う上でその意識が大事? そうですね。なんか思いっきり引っ張ったとしても、めっちゃ左に行くことはないので。ミスの幅を狭くするのが狙いなんです。 ―弾道はドロー?フェード? 基本そんな極端なドロー、フェードではなくて、真っすぐ出てどっちかに落ちるって感じです。ちょっとつかまってくればドローっぽくなるし、つかまりが弱かったらフェードに。 ―今シーズン、レギュラーツアーで戦う中でスイング面で気になったことなどは? 飛ぶ人と回ると、ついオーバースイングになっちゃうんですよね。ですから、トップの位置やリズムなどをめちゃくちゃ気をつけています。切り返しのタイミングも合わなくなっちゃうので。 ―具体的にどうやって気をつけるんですか? 悪くなっているときってリズムがおかしくなっているんです。「なんかオーバースイング気味だな」というときは、練習場でスイング動画を撮って、見て、確認して修正する感じです。球が曲がっている時、試合後にスイングチェックをすると、(トップで)手首が折れてオーバー目になっちゃっていることが多いです。