「左に行かない構えで振り切ります」U-25世代スイングセルフ解説/政田夢乃
黄金世代、プラチナ世代、ミレニアム世代、ダイヤモンド世代…。世代の呼び名も増え、毎年のように新星が現れる女子ツアー界。彼女たちはどんな経歴を持ち、どんなスイングをしているのか。「U-25世代」の若手にスポットをあて、彼女たち自身の口でその打ち方をセルフ解説してもらった。 【画像】なんだかんだで凄いやつPINGの純正シャフト
キャリー平均220ヤードながらも正確無比なショット力
女子プロのU-25世代2人目は、昨年プロテストを通過した政田夢乃。3回目の受験で合格をつかみ取った苦労人は前週の「エリエールレディス」でも優勝争いに絡んだが、最終的にメルセデスランキング56位に終わり、来季第1回リランキングの出場権獲得(同ランク51~55位)に届かなかった。今後は最終予選会(26日~葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース)に出場し、来季のレギュラーツアー出場権獲得を目指す。
エリエールレディスでも初日、3日目に「65」というスコアを叩き出すなど、爆発力が彼女の魅力。ドライバーショットの「平均キャリーは220ydです」(政田)と決して飛ぶほうではないが、フェアウェイキープ率が11位と正確性でチャンスを作る。自身のスイングをどう捉えているのか。詳しく聞いてみよう。
“おじいちゃん的存在”の人に習っていた
―スイングをどう作ってきたんですか? ゴルフ歴は3歳からですが、小学校1年生で初めて試合に出た時に、「プロになりたいな」と思い始めたんです。家の近くの練習場で“おじいちゃん的存在”の方に教わるようになって、その方に高校3年時まで教わっていました。スイングの基礎を教わった感じですね。手取り足取り教わるというよりは、もうひたすら球を打ち込んで、基礎を体に染み込ませました。 ―基礎とは具体的に? グリップ、肩の向き、腰の向き、スタンスも、アライメントを全てスクエアにとるようにと教わってきました。目標に対して体が常にニュートラルな状態を作って球を打つことが大事と言われて。今でも調子が悪くなったときは、その原点に戻ります。ラウンドを重ねていくとどうしてもニュートラルからどちらかにズレてくるので。ショットが悪くなってきた時は、たいていアライメントのズレなので、練習場で(アライメント用の)棒を置いてリセットします。