大阪府・吉村知事が定例会見6月17日(全文1)大阪産ワクチン、月末に治験
感染者数に影響すると思うか
朝日放送テレビ:県外への移動が可能になるということなんですけれども、感染者の数に影響するというふうに思われてますでしょうか。 吉村:県外への移動そのものが感染者の数に直結する可能性は極めて低いんじゃないかと僕は思っています。というよりは、県外の移動そのもの、もちろん家にいるのが一番、感染症対策にはなるわけですけど、さっき申し上げたようにずっと家にいて移動しないとなると、社会経済が成り立たなくなるので、やっぱりこれは外で活動することになる。 外で活動する上でも、やっぱりそれは移動というか、3密のような状態で、危険な、ウイルスが広がりやすい状態というのは分かってきているので、県外に行った先で、そういったところに行くと、これは広がりやすくなりますし、移動というよりはその先で何をするのかっていうのが、僕は重要じゃないかなと思っています。 ですので、移動そのものについては、例えば飛行機とか新幹線とか、そういうことに、電車ということになると思いますが、もちろんそれでも接触はするんですけども、ただ、それが特別、危険性が高い行為とは僕は思ってはいません。むしろその中には、現地、あるいは目的地先で何か大声で騒いだ飲み会をするだとか、そういったことをマスクなしでやるだとか、そっち側のほうがやっぱり広がりやすいんじゃないかなと、コロナに関しては。今の段階ではそういうふうに思っています。
きちんと対策すれば、移動そのものにリスクはないのでは
もちろんゼロリスクを目指せば移動しないほうがいいとは思いますけども、やっぱり今の段階においては、もう第1波の大きな波を抑えて、いろんな経験、知識も一定程度積み重なってきてる、そしてまた社会経済へのダメージがものすごく大きくなってきている現状を鑑みたら、そっち側のゼロリスクを目指すんじゃなくて、警戒しながら移動もすれば対策は取れるんじゃないかなと思っています。だから電車の中でマスクをするとか、大きな声でぺちゃくちゃおしゃべりしないとか、そのこと自体に、移動そのものにそんなにリスクがあるわけではないんじゃないかなとは思っています。 ただ、海外から入ってくるのは別ですよ。やっぱり今、日本では抑えられてる状況の中で動くのと、海外の流行地から入ってくるのはまったく別の話なので、海外から入ってくる分には、やっぱりこれはかなりケアしなきゃいけないけども、今の日本国内において、国内の県を移動するっていうことを、そこまでリスクと考えなくてもいいんじゃないかなと。 例えば和歌山と大阪の移動だとか、大阪と福岡に行くだとか。東京でも確かに出てますけども。ただ、あれは夜の街のクラスターの影響がかなり大きいだろうなと思ってますので、その意味ではゼロリスクを目指さないっていうことと、そして、移動そのものにそこまでリスクがあるかと思えば、ちゃんと移動する中でマスク着けたり対策を取れれば、僕は移動そのものにそんなにリスクがあるとは思ってないです。