大阪府・吉村知事が定例会見6月17日(全文1)大阪産ワクチン、月末に治験
大阪府の吉村洋文知事は17日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事「ワクチン開発、オール大阪で取り組んでいる」(2020年6月17日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事「ワクチン開発、オール大阪で取り組んでいる」 ◇ ◇
オール大阪でワクチン開発
司会:ただ今から知事の記者会見を始めさせていただきます。最初に知事からお願いいたします。 吉村:僕からは2点です。まず1点目は新型コロナウイルスのワクチンについてです。日本産、そして大阪産の新型コロナのワクチンの開発をこの間、進めてまいりましたが、6月30日、今月末に人への投与、治験を実施いたします。これは全国で初になると思います。 このワクチンというのはコロナの治療の最前線で当たってらっしゃるお医者さん、今ワクチンがない中で、ある意味、防護服1つで命を守るために治療をやってらっしゃるお医者さん、それから重症化しやすい方に投与することで命を守ることができるのではないかというふうにいわれておりまして、全国でこのワクチン競争、全国というよりも世界でワクチンの開発というのが今、進んでいるところです。 そんな中、大阪においては非常に医学のレベルというのが高いということで、大阪府、そして大阪市、それから大阪大学、そして大阪市立大学、そして大阪府、市が持っている病院が4月の14日に協定を結びました。オール大阪で、それぞれの枠を取って、なんとかワクチンを開発していこう、そして実用化していこう、これをオール大阪でやっていこうという協定を結んで、この間進めてまいりました。
動物実験で安全性を確認
動物実験等々も経まして、6月30日に阪大の、いわゆるワクチンを、市大で治験をすると。6月30日に、現実に人に投与すると。最初は医療関係者になると思いますが、ということを実施いたします。その発表です。 新型コロナとの戦いは、やはりこの治療薬とワクチンが非常に重要になってきます。全国初になりますけれども、その第一歩を大阪で踏み出すことができたと。そしてこれをなんとか量産して、実用化して、府民の皆さん、それから国民の皆さんの命を守れる、そういったワクチンをぜひ実現したいというふうに思っています。 スケジュールですけども、今、大阪大学の森下教授が中心になって進められているワクチンです。これはDNAワクチンと申しまして、新型コロナウイルスを不活化させて、不活化っちゅうか、ちょっと弱らせてやるというワクチンじゃなくて、そのDNAを組み込んだワクチン。ワクチンの種類としては非常に安全な部類に入ります。 まずは予定ですけども、そもそも3月に開発着手してますが、すでにもう完成をしています。そして4月に連携協定を結びまして、動物実験等をこの間やってまいりました。現実にその動物実験で安全性も確認をいたしましたので、今月末に市大の医学部附属病院の医療従事者に、まずは20例から30例の投与をする予定です。そして10月にはその安全性を確認して、した上ですけれども、10月にはこれを数百名程度の規模に拡大していきます。対象者を拡大します。そして、今年中には10万から20万の単位での製造というのが可能になります。 ただ、これは現実に治験という手続きでありますので、現実にこれを一般のワクチンとして投与するためには国の認可というのが必要になります。国の認可を得るというのが来年のおそらく春から秋にかけてということになりますので、来年の春から、いわゆる一般投与としての実用化というのをここで目指していきたいと思っています。 10月の対象者の範囲の段階で、数百の単位、400~500ぐらいの単位だというふうに聞いています。現実に、実用化を目指すとなれば、これは数百万の単位でのワクチンの開発が可能という報告も受けています。今、国内においては、この大阪のワクチン以外でもさまざまなところで幾つかのワクチン開発が進んでいると思いますが、なんとか日本の国産のワクチンを開発して、日本の日本における新型コロナウイルスとの戦いというのを大きく反転攻勢させていきたいと思います。