2025年に訪れたい悠久の京都古社:おすすめ記事3選
2:【なぜ賀茂神社は2つあるのか?】京都最古の上賀茂神社・下鴨神社の気になる関係性(2024年7月6日)
京都の賀茂神社は上賀茂神社と下鴨神社の2つから成るが、古い時代には上賀茂神社、すなわち賀茂別雷(かもわけいかづち)神社しか存在しなかった。言い換えれば、かつては上も下もなく、ひとつの賀茂神社しかなかった。ところが、のちにこの賀茂神社(賀茂別雷神社)から分立されるかたちで下鴨神社、すなわち賀茂御祖(かもみおや)神社が誕生した――このような見方が、現在では通説的な地位を占めつつある。 ならば、いつ、なぜ分立されたのか。この問題を探る前に、まずは下鴨神社の祭神と鎮座地を確認しておきたい。 祭神は賀茂別雷神の母神である玉依媛命(玉依日売)と、この女神の父神である賀茂建角身命。下鴨神社の正称を賀茂御祖神社と言うのは、上賀茂神社に祀られている賀茂別雷神の祖(母と祖父)が祀られているからだ。 【続きはこちら】 【なぜ賀茂神社は2つあるのか?】京都最古の上賀茂神社・下鴨神社の気になる関係性
3:【何かを封印している?】京都に鎮座する謎の「三柱鳥居」が意味するもの(2024年7月13日)
京都・太秦にある大酒神社から東に10分ほど歩くと、木嶋坐天照御魂(このしまにますあまてるみたま)神社の鳥居前に出る。現在の祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)とほか4神。社名の「木嶋」は社地一帯の古地名で、そのため「木嶋社」を通称とする。現在は宅地に囲まれているが、かつては木嶋という名にふさわしく、周囲には巨樹が繁茂し、境内にある「元糺(もとただす)」と呼ばれる池の水量も非常に豊かだったという。境内社に養蚕(こかい)神社があるため、「蚕の社」という通称もある。 創祀年代は不詳だが、史料上の初出は『続日本紀』大宝元年(701)4月3日条である。「木嶋神の神稲をこれ以後、中臣氏に給する」というのがその内容である。元糺の池には四季を問わず豊かな水が湧き出たためか、平安時代には祈雨の神としてとくに信仰された。 【続きはこちら】 【何かを封印している?】京都に鎮座する謎の「三柱鳥居」が意味するもの
Wedge ONLINE編集部