小池都知事が定例会見5月28日(全文1)五輪パブリックビューイングはコロナ対策で工夫
1人じゃ済まないんだよ
これまでコロナに感染された方々の体験談なども伺ってまいりました。まさか自分が感染するとは思ってなかったっていうのがだいたい枕詞のように伺うわけであります。そういった中で、体験した人だからこそ伝えられるメッセージもいただいてまいっております。今回は横浜DeNAベイスターズの元監督で野球評論家の、皆さんご存じの中畑清さんとご対談もいたしております。中畑さんはちなみにこの3月に感染されまして入院、そして回復ということで、ご自身が実際にコロナを体験したということで、ちょっとこちらの動画をご覧ください。 中畑(VTR):人に感染させてしまう怖さということの、1人じゃ済まないんだよ。1人1人の中で、どれだけ家族や、それから周りの人に迷惑を掛けていくかという怖さという、それを教えてあげたいなと思いますね。 小池(VTR):今日の最大のメッセージですよね。それは。 小池:はい、ということで中畑清さんも自らの体験を踏まえて、自分のことだけでなく、人にどういうことを、感染させないようにするためにはどうするのかなど、非常に中畑語で語っていただいたところであります。これは東京動画に掲載しておりますので、ご覧いただければと思います。感染リスクを避ける行動というのは自分の身だけではありません。ほかの人、そしてまた社会を守ることにもつながるということを強調していただいている、まさにこれはポイントになろうかと思います。
マスクは隙間つくらないように
ぜひ日々の感染防止策、振り返って、そして例えばこの間、先日も賀来先生からあらためてマスクの着け方、確認してねという、そのポイントについてもお話を伺いました。隙間をつくらないようにすると。インド株というのが英国株よりもさらに強いということなので、基本を守るといいながら、その基本の基本を確認していただきたいということであります。 それからワクチンであります。ゲームチェンジャーとなるワクチンの接種について、これについてはコロナを抑え込んでいくために有効な手段であること、今、あらためて申し上げるまでもないかと思いますけれども、都としてもこのワクチン接種についてあらゆる方策の可能性を探っているところでございます。 今朝ほど、東京都の看護協会、山元会長と意見交換を行わせていただきました。都が実施をすることといたしております築地での大規模な接種に当たりましては、潜在看護師、いったん仕事を離れておられる、もしくはもう退職されたなどなど、看護師さんでいらっしゃる方はたくさんいらっしゃるわけで、そういった方々にご参画いただいて、そして接種に携わって、今度接種そのものにも携わっていただく歯科医師の方々に対しては、筋肉注射などの実技研修へのお力添えなど、ワクチン接種と接種の担い手の確保と、この両面からのご協力をお願いしたところでございます。引き続き関係団体、そして区市町村ともしっかり連携してまいりまして、このワクチン接種を加速していく考えであります。 さて、今週に入りまして、もう梅雨のようなお天気でありますけれども、一方で夏日が多くなっております。そうすると、蒸し暑い時期になって、このマスクっていうのは、なかなか皆さんも苦労されていると思いますけれども、今度はそれに、マスクに、熱中症対策ということもそろそろ考えなければなりません。気温と湿度が高い中でのマスクの着用、それから脱水などを引き起こすということもあります。 この熱中症の恐れが増すこと、大変これからの季節、特に気を付けていかなければならない。このような場合は、喉の渇きを覚える前に水分補給を小まめに行うこと。それから、熱中症っていうのは屋外で起こりがちだとついつい思ってしまうんですけど、実際は違うんですね。東京消防庁によりますと、昨年の熱中症の発生場所のトップが、なんと自宅というか、住まいで、その数4割以上を占めているということです。