五輪再延期は「難しい」 選手が変わる大会は「別物」 小池都知事
東京都の小池百合子知事は28日、定例記者会見を開いた。記者からは、東京五輪・パラリンピックの再延長の可能性を問われた小池知事は「基本的には、大会はまったく異なると思う。(出場する)アスリートそのものも変わってくると思うので、その点については(大会として)別物と考えた方がいいのではないか」と述べた。別の記者からも「延期について『別物の大会になる』と言ったが、難しいのではないかということか」と質問があり、「基本的には難しいと思う」と答えた。
小池知事は、自らがかつて日本ウエイトリフティング協会の会長を務めていたと説明したうえで、「選手の方々は4年に1回の体調をそこに合わせられるんですね。今回1年延長されたことによってモチベーションから体力維持から、あらゆることから設定しなければならない」と指摘。「(出場する)選手が変わってしまうというのはそういう意味で別物だと思う」と重ねて語った。
IOC幹部の「宣言下でも開催」発言に小池知事は?
IOCのコーツ調整委員長が緊急事態宣言下でも大会の開催は可能だとの認識を示したことについては「緊急事態宣言下でテストイベントも多々開かれていた。スムーズにテストイベントが行われたという事実に基づいておっしゃっているかと思う」と一定の理解を示した。小池知事は、政府に対して水際対策を行うことを求めながらも、「現実的に、いまも国際大会、様々開かれている」と説明。大会開催に合わせて来日が予想されるメディア関係者らの来日中の行動に対してルールを設定し、「それらを守っていただくことがベースのお答えだったのではないかと考えている」とも語った。 小池知事自身に対して対策が取られていれば開催は可能かとの質問が出たが、これに対しては「しっかりと安心安全を守っていける大会にしていく。それがまずベースだと考えている」と述べた。