小池都知事「いまがこらえどころ」 宣言延長要請、措置内容は「検討中」
東京都は27日、新型コロナウイルスの都内の感染状況や医療提供体制について専門家らが分析・評価する「モニタリング会議」を開催した。会議後に小池百合子知事は記者団の取材に応じ、31日までの期限となっている「緊急事態宣言」の延長を政府に要請したことについて「いま、こらえどころだと思う。何度もこらえどころがあったが、しっかりと対応していくことが、この間もみなさんにご協力いただいているのが水泡に帰すのはあまりにもったいない」と語った。
延長された場合については「措置の内容についてはいま検討しているところ。やはり人流を抑えるということ」などとした。
新規陽性者数は減少も…
会議では、都内の新規感染者数の7日間平均が約588人で、前回の約704人を下回ったものの、専門家からは「依然として高い値で推移している」と指摘された。また、都内でも従来型のウイルスから、感染力が強いとされる英国から感染が広がった変異ウイルスに置き換わったことなどから、「新規陽性者数を徹底的に減らす必要がある。仮に十分に新規陽性者数が減少しないまま人流と人と人との接触機会が大幅に増加すれば(新規陽性者数が)急激に増加する恐れもある」とリバウンドの恐れがあることが言及された。