無駄な労力をかけずに「上司の期待値を超える」仕事術
新入社員として仕事をするにあたり、重要になってくるのは「上司からの信頼を得ること」。上司から信頼されれば、次々にチャンスを与えられて成長の機会が増えていきます。そのためには、どのようなマインドが必要なのでしょうか? 【図】上司による「害のある」フィードバックの特徴 ※本稿は『コンサル一年目が学ぶこと』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を一部抜粋・編集したものです。
上司の期待を超え続けていくには...
「ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待を、常に超え続けていくことにほかならない。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと」 このうち、若い人、特に一年目にとっては、最後の「上司の期待を超え続けていくこと」が重要になってくるかもしれません。言われたことを言われたように100%できて当然(それすらできない人が現実にはほとんどなのですが)。そこを少しでも超えていくように日々努力することで、ビジネスパーソンとしての成長は驚くほど早まります。 そこで、上司の期待を超え続けるための、仕事の基本中の基本について、お話ししましょう。
報連相の基本は、上司からの仕事の指示の内容を明確に把握すること 多くの会社で、新人が最初に言われることのひとつに、「報連相」というのがあると思います。「報告・連絡・相談」の略です。この報連相については、賛否両論があります。「報連相はビジネスの基本であり、しっかり行うべき」と考える人もいれば、「報連相を行ってもビジネスの成果にはつながらない」としてとりやめている会社もあります。 わたしの考えでは、単なる情報共有のためだけの報連相は無駄です。なんでも報連相したところで、上司も煩わしいだけです。 報連相の本当の目的は、上司と部下が仕事の目的と内容について、「共通の理解を得る」ことです。そこで、ここでは、報連相の背景となるそもそもの基本として、仕事を受けるとき、いったい何を上司に確認すればいいのかのポイントについて挙げておきます。部下が上司から仕事を受けるときに確認すべきポイントは、次の4つです。 ①その仕事の背景や目的 ②具体的な仕事の成果イメージ ③クオリティ ④優先順位・緊急度 この4点をしっかり確認すれば、上司の期待値を把握したことになり、どのようにすれば上司の期待に沿う仕事ができるかが明確になります。順に説明していきましょう。