「ご請求書」「ご落選」何気なく使っていませんか?<過剰な表現>や<必要以上に自分を良く見せる>盛りすぎ敬語はかえって失礼に…
◆「ご請求書」「ご納品書」「お見積書」…。「お/ご」の付け方には慣習や個人差がある 「お書類ではなく書類」?じゃあ『ご請求書』は間違い?『ご請求書をお送りします』と言うのもやめたほうがいいの?」と思う人がいるかもしれません。 間違いではありません。 請求する際の書類のタイトルは「請求書」で十分ですが、口頭では「ご請求書」でも「請求書」でもOK。 「お/ご」を付けるかどうかに、厳密な線引きはありません。 業界の慣習によるところも大きい。個人差もあります。名詞でも動詞でも同じです。 もとより「請求」は、ビジネスで大切なお金のやりとりに関わる言葉であり、口頭では 「ご」を付けて使われてきました。 しかし、昨今「ご請求ください」など「ご」が文法的に必須の場合を除けば、口頭やメールでも「ご」を付けないケースが増えてきているようです。 尊敬語として(発注者から受注者へ) (ご)請求書をお送りください/(ご)請求書をお願いいたします/(ご)請求なさってください/ご請求ください 謙譲語として(受注者から発注者へ) (ご)請求書をお送りいたします/ご請求いたします/ご請求申し上げます このように、使う立場によって尊敬語にも謙譲語にもなるのが「請求」という言葉です。 名詞の場合に「(ご)請求書」としたのは、冒頭に書いたように「ご請求書」「請求書」のどちらでもよいと考えるためです。 納品や見積りのメールでも同様に「納品書」「見積書」と「お/ご」なしでもよいでしょう。 また、カタカナの「インボイス(適格請求書) 」はそのままです。 間違っても「おインボイス」とは言いませんよね。 近年、実際に発行する「請求書」「納品書」「見積書」など書類そのものについては、テンプレートでも「お/ご」なしが一般的です。 事務作業のデータ化が進むこれから、書類名には「お/ご」を盛らずにスッキリさせるほうが、むしろ「できる人」という印象を盛れるのではないでしょうか。