ヤマハ、リヤタイヤの熱入れに苦労するもダブル入賞。クアルタラロ「ペースも良く、速かった」/2024MotoGP第15戦インドネシアGP
9月29日、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP MotoGPクラスの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは7位、アレックス・リンスは12位に入り、ふたり揃ってポイントを獲得した。 【写真】アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第15戦インドネシアGP 決勝 決勝も高温多湿で日差しが降り注ぐライダーに厳しいコンディションとなり、クアルタラロはハード/ミディアム、リンスは少数派のソフト/ミディアムを選択し、ヤマハはタイヤ戦略を分けてレースに挑んだ。 6番グリッドのクアルタラロはスタートではひとつ下げると、ポジションを守れず12番手で2周目へ。リンスは、オープニングラップの多重クラッシュこそ逃れたが、16番手と1ポジション後退する。 レースは、転倒やトラブルによる相次ぐリタイアでコース上には14台となり、最後尾のリンスも14番手と入賞圏内に入った。 残り10周でクアルタラロはヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)を抜き9番手に上がると、翌周にはブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)も攻略し8番手に浮上する。 その後もトラブルや上位ライダーの転倒でコース上のマシンが減り、クアルタラロが7番手までポジションを戻す。リンスはレースペースに苦戦し、最後尾での走行を余儀なくされるが12番手に位置し、完走が至上命題となった。 クアルタラロは、2.2秒先の6番手のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)を追うも差を縮められず7位でフィニッシュ。リンスは病み上がりでレースペースも思うように出せなかったが、このサバイバルレースを生き残り12位フィニッシュ、ポイント獲得を果たした。 ヤマハにとってホームレースとなる次戦日本GP。クアルタラロは好調を維持できるか、リンスは万全な体調で本来のペースを取り戻せるか。是非もてぎの地で確認したい。 ■ファビオ・クアルタラロ(決勝:7位) 「週末を通して、ミディアムのリヤタイヤを早く熱を入れることができなかった。レース序盤はそのせいで何秒もロスしてしまった。ペース自体はとても良かったよ。ハード/ミディアムで臨み、ブレーキをめちゃくちゃ遅らせてオーバーテイクすることができたけど、結果にはそこまで満足していない」 「マシンは速かったし、前を行くライダーとの差も縮まったのはポジティブだね。僕たちは一歩ずつ前進している。正しい方向で進歩できているから、連続で予選Q2へと進出しているし、ここ2戦では7位を獲得している。でも順位を気にするよりも、どれだけ速く走れるかに集中する必要があると思うよ。今日の僕たちはいいスピードで走れたしね」 ■アレックス・リンス(決勝:12位) 「オープニングラップで大きく順位を落としてしまった。スロットルを使わずに7コーナーに進入し、完全にリヤを失ってしまった。リヤタイヤの温度を上げることが難しいと分かっていたけど、予想以上に大変だったよ」 「金曜日のスタートはとても良かったけど、思うように改善できなかった。土曜日もハードだったし、今日もかなりタフだった。だから何が起こったのかをチェックし、データを分析する必要がある。でも次のレースウイークが楽しみで、幸いにももう来週だ。また日本でバイクに飛び乗ろう」 [オートスポーツweb 2024年09月30日]