9都道府県で宣言解除へ 菅首相が会見(全文3完)自らの国を自ら守るのは独立国家として当たり前
五輪は誰の責任において開催されるのか
ビデオニュース・ドットコム:ありがとうございます。ビデオニュースの神保です。総理、緊張する米中関係と日本の役割についてお伺いしたいんですけれども、今、米中関係はかつてないほどに緊張感を増しているというふうにいわれています。専門家の中には、いつ軍事衝突が起きてもおかしくないとまで言う人もいるようですが、そうすれば当然、日本の目の前でそのようなことが起きることになって、日本にも無傷ではいられないというか、人ごとではないのは言うまでもないわけですけども。 ただ、4月の日米首脳会談、それから今週のG7サミットを見ても、日本はアメリカと歩調を合わせるということはこれまで明確にやってきていますが、緊張緩和に向けたイニシアチブというものを、日本が取っているということが今のところ見えていないようなのです。日本にとっては明らかにステークホルダーにもかかわらず、日本のそういう動きが見えないことについて総理にお伺いしたいんですけども、日本は黙ってアメリカのあとを付いていくだけで本当にいいのか。それともこのこじれた米中関係の平和的な解決のために日本としてできることがあるのか、何ができるのか、できるとすれば総理はそれをやるお覚悟があるのかどうかというのをお伺いしたいと思います。 それから総理、すみません、ちょっとわれわれ、くじ引きで何回かに1回しか会見に出られないので、どうしてもこれだけは確認したいんですけども、今回オリンピックが開催されれば、これは内閣総理大臣の責任において開催されるという理解でいいのか。つまり主催者が誰かとか、そんなことはどうでもいいんですが、日本の国内でオリンピックが開かれるということは、内閣総理大臣の責任において開催されるのか、あるいはそうじゃないとすれば、じゃあ誰の責任において開催されるのか。それだけ、すみませんが追加でお願いします。
私が責任持って行う
菅:まずオリンピックですけれども、東京都、組織委員会、そして国、IOC、IPC、この5者で全体を相談しながら進めているわけでありますけども、最終決定はIOCにありますけれども、日本国民の安全・安心、命と健康を守るのは、これは内閣総理大臣として私の仕事ですから、そこは私が責任持って行うと、そういうことであります。 それと日米同盟、日本にとっては唯一の同盟国であります。ここを基本としながら、中国ですけども、また中国も隣国であり、そして大国であり、このアジアだけでなく世界にも日中が果たす役割というのは極めて大きなものがあるというふうに思っています。ですから、日米の首脳会談でもとにかく、意思疎通はそれぞれしっかり果たしていくと、これは日本は日本として、米国は米国として、または日米で果たす、日米1つになって、そうしたことは当然しっかり進めていく、言うべきことははっきり申し上げる。こうしたことが大事だというふうに思います。 それと同時に、この間、サミットの中で保障したのはやはり国際社会における普遍的価値です。まさに自由、民主主義、人権、法の支配、こうしたものはやはりどこの国であっても保障されなきゃならない、そういうふうに思っています。そうしたことにG7はしっかり対応していこうということを、この間の会合の中で、ここについてもG7の中で合意したということです。 いずれにしろ、日本にとってはまさに隣国であり、極めて重要な中国については安定した関係を日本としてはつくっていくと、ここは大事だというふうに思います。ただ言うべき点は、今申し上げたことはしっかり主張していく、これもまた世界のために大事だというふうに思っています。 司会:はい、それでは大変恐縮ですが、あと2問とさせていただきます。テレビ朝日の吉野さん、どうぞ。