イチロー&松井秀喜、10年ぶり再会の2人が思い描く10年後の姿「遠投してたい」「長嶋(茂雄)さんが喜ぶことをしたい」
松井「ニューヨーク好きだけど、日本が遠い」
松井:60歳・・・。イメージわかないっすね。 イチロー:ニューヨークにいるよね、まだ。 松井:とは思いますね。でも、イメージわかないって言いながら多分、あっという間にくるんでしょうけどね、おそらくね。 イチロー:経つともうあっという間・・・。 松井:2014年(ヤンキースの臨時コーチに就任時)にタンパでイチローさんに会って、結構最近のイメージ、自分の中ではね。そのあと、自分の生活がほとんど変わってないんで。 イチロー:うんうん。 松井:イチローさんはあのあとマイアミ行って、またシアトルに戻ってとか、いろいろあったので。自分の感じているタイム感覚では、長く感じてるかもしれない。自分の中では、10年前ってあっという間、最近だなっていうね。そう思うとすぐ10年後も来るっていう感覚はありますね。 イチロー:アメリカの中で、ニューヨークからどっかに行くっていう選択肢はある? 松井:今はないですね。 イチロー:やっぱり遠いじゃないニューヨーク。アメリカの中では、いろんなものがあるしさ、何でもあるから満たされるけどさ、日本から遠いっていうだけで、僕結構もう飛行機乗れないから長時間。それはきついなと思います。 松井:いや、それはホント思います。ニューヨーク好きですけど、日本が遠いっていうのは、一番の欠点かなと思いますね。ニューヨークが悪いわけじゃなくてね、遠いっていう。飛行機やっぱきついっすね。
松井が60歳までにやりたいこと「長嶋(茂雄)さんが喜ぶことをしたい」
松井:どうしても今の(読売)ジャイアンツっていう、自分がもうジャイアンツにいて、やっぱジャイアンツっていうことしか今はないんで。自分の中でやっぱり一番大きいのは、長嶋(茂雄)さんなので、長嶋さんが喜ぶことはしたいなっていう。 イチロー:ふーん、なるほどね。 松井:そこが一番かなとは思いますね。やっぱり。長嶋さんに一番愛情を注いでもらって、一番お世話になりましたし、長嶋さんはまだ元気ですしね、元気なうちに自分の元気な姿を見せたいなっていう、その気持ちはやっぱりありますけどね。 イチロー:長嶋さんがそうやって目をかけた最後の選手じゃない、松井秀喜は。そうでしょう。そのあと、浮かばないじゃない。 松井:長嶋さんが目をかけたって意味ではそうですね。 イチロー:その可能性がある選手、今の中にいるかって言ったら、なんか全然ピンとこないのよね。 松井:そこが一番思ってます自分はね。まず、長嶋さんに喜んでもらいたい、ファンに喜んでもらいたいっていうことを、一番に考えてます。 イチロー:そつがないね、そつが。 松井:それは考えてます。 イチロー:こういう人がさ、結局・・・。 松井:いやいやいや(苦笑)。 イチロー:あれですよ、国民栄誉賞の人なんですよ。(※松井は2013年に国民栄誉賞受賞) 松井:それ、自分、断ってるからじゃないですか。 イチロー:いや、だから僕は、あっ、私は・・・。 松井:ハハハハハ(笑) イチロー:受けちゃダメな人なんですよ。 松井:なぁ、また、そんな・・・。 イチロー:いや、そういうことなのよ。 松井:日本人のほとんどは、自分よりイチローさんの方がふさわしい賞だって。 イチロー:いやだから実際に会ったら、全然ふさわしくないのがわかる、わかるのよ。 松井:(笑) イチロー:わかるだろう!こうやって会ったら。 松井:そんなことないですよ、全然ですよ。 イチロー:いやもうここにいるスタッフの人、全員わかってるわ、それ。 松井:まあ、それ、そう・・・。 イチロー&松井:ハハハハハ・・・。