イチロー&松井秀喜、10年ぶり再会の2人が思い描く10年後の姿「遠投してたい」「長嶋(茂雄)さんが喜ぶことをしたい」
10年後をイメージ...松井「あっという間ですよ」
松井:(10年後は)還暦ですか、我々。 イチロー:還暦だね。 松井:次は2人で赤いジャケットで来ますか? イチロー:それいいね(笑)。(松井が)赤いジャケット、(自分が)赤いパンツで。 松井:いいっすね(笑) イチロー:10年後もちょっと遠投はできてたいなと思うけど、でも時間がやっぱ10年単位では考えられなくなってくるよね、50になると、もう。重ねていくじゃない、1年1年早くなってくるよね、時間の経過が。 松井:早いですよね。あっという間ですよ。 イチロー:それで経ってみたら、「もう10年経ってんのかよ、あれから」ってなると思うんだけど、元気でいれば。でも、10年後をこうありたいとかっていう画は全然出てこないね。まあ、遠投したいぐらい。全力で走りたいとか、バット振りたいとか、ゴルフもショット上手くなっていたいとかね。やっぱ最終的にはさあ、体がなかなか動かなくなるから、ゴルフでさあ、楽しくできたらいいなっていうのはあるじゃない、その頃。 松井:トレーニング、トレーニング(笑) イチロー:トレーニングは、今回でもアップデートしたんで、マシンを。それは結構楽しいんだけど。自分の肉体がどう変化していくかっていうのも日々、感じられるんで、それはおもしろい、楽しいというよりはね。 松井:今でも毎日トレーニングして、自分が進化してる・・・進化っていうか、体がもっと良くなってるという感覚なのか・・・。でもやっぱり年齢とともに、それこそ生理現象っていうか、人間の年齢としては普通に、それこそ何もしなければすぐ衰えていくっていう。自分の感覚ではどういう感覚で、どんどん良くなってるっていうイメージは持てるんですか? イチロー:イメージは持てるんだけど、じゃあ実際、トレーニングを強化したからといってじゃあ、スピードが上がってるかって言ったら上がってないし、そういうわけでもない。でもやってると変化していくのはわかるんで、もっともっとこうしたいが、出てくるんだよね。 松井:なるほど、なるほど。 イチロー:それはすごく興味深い。でも、やめたら終わりっていうのはもうわかってる。答えは見えてるので。 松井:まあ、そうですよね。でも、自分の中での60歳のイチローさんは全然まだできてます。まだ遠投できて、下手したら走って、普通に全力で走ってんじゃないかなっていう。 イチロー:これ続けてなかったら、あっという間に終わりだから。続けるのがもう大前提だよね。今の状態だって、やめたらストーンって落ちるよ。 松井:そうですね、それは間違いない。自分で実感してます。 イチロー:そうだよね。