大阪府・吉村知事が定例会見5月12日(全文1)強い措置の継続が必要だと判断
重症患者を診られる病院はそう多くない
これにつきましても、本当に重症の病床の確保のために、重症病院、重症の受け入れ病院が非常にご協力をいただいて、これだけ確保しているというふうに思っていますので、本当に病院の皆さまには、医療従事者の皆さまに感謝申し上げたいと思います。もともと大阪における、このICU、重症治療できる病院っていうのは500床から600床ですから、その中で、それ以外の準ずるようなものはあるんですけども、500床から600床の中で360床、今運用してますから、もう半分以上はコロナだけに使ってるというのが今の現状です。 この重症病床もどんどん増やせるんじゃないかというような意見もあります。なんで増やせないんだという意見もありますが、もともとこのICUとか、そういったところでは重症病床を診れるところが、実は施設としても人員としてもそう多くないんだということの中でなんとか確保してるというのが今の状況。つまりこれは、諸外国と比べても病床体制が弱いとかいわれるかもしれませんが、それが今の日本の現状です。ですので1人でも少なく、感染者数を少なくお願いしたいということ。今、医療は非常に厳しい状況にありますので、そこのご協力をお願いしたいと思います。 ちなみに大型連休中に、これはもうさまざまなところで報道されてるので16床の運用、大型連休中に限って運用をお願いしているというところもありました。これは例えば大阪大学病院です。30床のICU、全てコロナの運用にしていただいてました。
なんとか重症者を減らすのが非常に重要
これはどういうことを意味するかっていうと、例えばがんの手術であったり、それ以外の重症の手術をするということができなくなってしまいますから、その中でそれを少し遅らせていただいて、どうしてもゴールデンウィーク期間中は重症者、急変した方が運ばれてくるということで30床を確保する。でもそれは長くは続けられませんので、ゴールデンウィーク期間中だけだというのを阪大さんとも合意をした上で広げていただきました。 この分、7床については戻して、それでも20床以上、阪大さんでは診ていただいています。それ以外の大学病院であったり、大きな病院で、多くの重症病床を診ていただいています。なので、そういった意味で少し戻りがありますので348床、350床ぐらいの運用がしばらく続くということになろうかと思います。ただ、この350床の運用というのも、先ほど申し上げたとおり、それぞれ大きな病院で重症の治療をしていただいてますから、そのほかの病気もあります。もともと余ってる状況ではない中のスタートですので、なんとか重症者を減らしていくということが非常に重要だと思ってます。 じゃあそのためにどうするのというと、やはり感染者数が増えてくればどうしても重症者は増えてきます。感染者を減らすというのが何よりこの病床の逼迫を和らげるという意味でも非常に重要になってきますので、1人1人がうつらない、うつさない、リスクの高いところには行かない。今はできるだけ自宅にいていただく。ぜひそこをお願いしたいと思います。という意味で、あらためての呼び掛けです。 この緊急事態宣言期間中、5月31日までの期間は、外出についてはできるだけやめていただきたいと思います。できるだけ自宅でお過ごしをお願いしたいと思います。もちろん仕事がある方もいらっしゃいます。ここにいる皆さんもそうですし、僕もここに今来てるわけですけども、できるだけテレワークということをお願いしたいと思います。そして必要な職場への出勤であったり、病院での通院であったり、食料とか衣料品の買い出し、生活必需品の買い出しであったり、あるいは健康を維持するために屋外での運動とか散歩であったり、その他生活の維持、健康の維持に必要なもの以外はできるだけ外出は控えていただきたいと思います。