クビ目前!? プレミアリーグ、今冬の放出候補10人。理由は様々…。現所属クラブで苦しむ実力者たち
DF:キーラン・ティアニー(スコットランド代表)
生年月日:1997年6月5日 所属クラブ:アーセナル 今季リーグ成績:0試合0得点0アシスト キーラン・ティアニーはミケル・アルテタ政権の初期を不動のレギュラーとして支えていたが、2022年夏にオレクサンドル・ジンチェンコが加入して以降は序列を落としている。 出場機会を減らした理由は、ジンチェンコ加入と同時に取り入れた偽サイドバックの戦術に適応することができなかったからだ。オーソドックスなサイドバックであるティアニーは、高い位置でのクロスと対人戦に自信がある選手で、中盤の一角に入ってビルドアップに参加するスタイルに合致していなかった。 指揮官の中での構想から外れると、昨季はレアル・ソシエダに期限付き移籍。今夏にも完全移籍で他クラブへ移籍することが確実視されていたが、ユーロ2024(欧州選手権)で左足に重傷を負ってしまい移籍が実現せず、現在に至るというのが現状だ。 迎えた今季は怪我が治った11月末からベンチ入りこそしているが、一度も出場機会が訪れていない。ベン・ホワイトや冨安健洋ら最終ラインの怪我人が多いため、ヤクブ・キヴィオルやジンチェンコら他のDFが残留する可能性は高そうだが、ティアニーのみは例外で移籍を許可されるだろう。
DF:アクセル・ディサシ(フランス代表)
生年月日:1998年3月11日 所属クラブ:チェルシー 今季リーグ成績:2試合0得点0アシスト 今夏にエンツォ・マレスカ新体制となったチェルシーにおいて、昨季との比較で最も出場時間を減らしているのがアクセル・ディサシである。 このフランス人DFは、昨シーズンのプレミアリーグでDFではチーム最多となる31試合(2581分)に出場していたが、新体制の今季は第13節終了時点でわずか2試合(94分)のみの出場。直近はプレミアリーグでベンチ入りすることもなく、最後にメンバー入りを果たしたのは10月20日に行われたリバプール戦まで遡る。 一方のUEFAカンファレンスリーグ(ECL)では、試合によってはキャプテンマークを巻くなど、ターンオーバー要員の一人としてチームに貢献しているが、ベストメンバーが揃えばベンチ入りすることすらできないのは本人としても難しいところだろう。 現在のチェルシーはサイドバック(SB)の選手層に不安を抱えており、特に右サイドは主将のリース・ジェームズが離脱を繰り返している。彼が戦力として計算できないのであれば、代役となる選手の獲得を目指すのは自然な流れだ。 仮に冬の移籍市場で右SBを獲得するとなれば、ディサシが退団する可能性は大きく高まる。同選手の本職はセンターバック(CB)だが、今季は出場した公式戦10試合のうち9試合が右SBでの起用となっている。 彼がマレスカ監督の中での合格点を出しているのであればすでにプレミアリーグでも起用されているはずで、そうではない現状を踏まえると、放出候補に挙がるのは自然な流れだろう。