奈緒のホラー初体験 もしかして事故物件に惹かれてた?
福岡市出身、25歳の奈緒は幼い頃から女優にあこがれ、高校1年生のとき地元でスカウトされ芸能活動をスタート。東京に転居後、すでにキャリアがあるにも関わらず俳優養成所に入り一から演技の勉強をするなど、芝居にかける情熱は並々ならぬものがある。そんな努力が芽吹くように、ここ1、2年で脚光を浴びてきた。2018年、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演。19年には連続ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)でちょっと壊れた感じの尾野幹葉役を演じ、話題を呼んだ。その後も出演作が途切れない。今月28日には亀梨和也と共演の映画「事故物件 恐い間取り」(中田秀夫監督)が公開を控える。いまもっとも充実している女優の一人、奈緒に話を聞いた。 【写真特集】ブレーク真っ最中の女優、奈緒
「芝居がやりたい」野島伸司氏の俳優養成所で再確認
- 女優になりたいと思ったきっかけはなんですか 奈緒 生後7ヵ月で父を亡くし母が働いていたので、私も早く働きたいっていう気持ちが強かったんです。芸能のお仕事なら年齢関係なくできますよね。競争の激しい世界でやっていけるかな、という不安もありましたが、福岡でオーディションを受ける機会があって、お芝居を実際やってみたら、これを絶対お仕事にしたい、これでごはん食べていきたいと思うようになったんです。 - 東京に来て、すでにキャリアがあったのに「高校教師」などで知られる野島伸司さんが携わる俳優養成所「ポーラスター東京アカデミー」に入りましたね 奈緒 福岡でもお芝居を教えていただいたのですが、東京に出てきたとき同年代の子がレッスンを受けていて私も経験してみたいという気持ちがあったんです。上京して時間ができたぶん、その時間をお芝居に使えないかなと。あとは、誰かに自分のいまの状況を客観的に見ていただきたいな、と。そんなとき、たまたま野島さんのポーラスターの記事を読み感銘を受けて。厳しく育ててくださるんじゃないかな、と思って。
- 一年間、みっちり演技の勉強をされましたが、いまに活きていますか 奈緒 すごく活きています。野島さんからは、期待してくださるからこその厳しい言葉をたくさんかけていただいて、それですごく強くなれましたし、やっぱり私はお芝居がやりたいんだって再確認もできました。それまでは自分の中で完結していた「芝居をやりたい」という思いが、芝居は一人だけでできるものではないし、期待してくださる方々に応えたいって視野が広がったんです。それがなければきっといまみたいにたくさんドラマに出させていただいたり、ということはなかったんじゃないかと思います。