15歳までの食べ物で子の能力が決まる?「子どもが天才になる食事」とは
子どもには健やかに育ってほしい。そして、子どもには成績優秀になってほしい。これは多くの親に共通する願いではないでしょうか。実は、この二つの願いを両立させる一石二鳥の方法があるのです。それはズバリ、「食事」を見直すこと。中学受験専門塾「伸学会」代表・菊池洋匡氏と、栄養学イノベーションコミュニティ代表・菊池則公氏による著書『子どもが天才になる食事 2週間で脳が生まれ変わり成績アップ!』(KADOKAWA)から、子どもを健康にして、なおかつ成績を上げる、そんな食事法のヒントを少しだけお届けします。 ◇ ◇ ◇
子どもの能力は15歳までの食べ物で決まる!?
子どもの学力をアップさせたい。 能力を最大に開花させてあげたい。 生まれ持った才能を取り戻してほしい。 これらは、多くの親御さんの共通の悩みであり、希望ですよね。 私も小学生と幼児の2人の子どもを持つ親として、同様の思いを抱いているので、よく理解できます。そんな思いがあるからこそ、より良い塾や学校に行かせたいと考えたり、習い事をさせようと考えたりするのだろうと思います。 ところが、どんなに良いカリキュラムや環境、指導力に優れた先生に子どもをゆだねても、そして、本人が一生懸命にやろうと思っても、一番大切なことが抜けていれば、学力アップも能力開花も、残念ながらおぼつかないでしょう。 その大切なこととは、「お子さんが何を食べているか」です。 特に、15歳までに何を食べるかが学力をはじめとする能力に大きく関係します。なぜなら、人間の脳や体の土台は、15歳くらいまでに出来上がってしまうからです。* 米国の医学者であるスキャモンが発表した体の4つの発育パターン(スキャモンの発育曲線)によると、人の体の各部位は大きく4つの分野に分かれ、それぞれ別のスピードで成長していきます。
脳の発達は6歳くらいまでの時期が特に著しく、その重量は3歳までに60%、6歳までには成人の 90%以上に達します。さまざまな脳の機能の中でも、指先の器用さやリズム感など神経系(神経型)の発達は、6歳くらいまでにほぼ完成します。さらに、身長や体重(一般型)も、この頃までに伸びていきます。 6歳以降は、脳以外の部位が著しく成長していきます。強い体をつくる免疫系(リンパ型)は、6歳くらいから急上昇し、12歳くらいにピークになります。14歳くらいからは、人体を支える骨が急成長し、身長が著しく伸びます。さらに、生殖器(生殖型)も発育し始めます。 その後も体は成長し続けますが、脳、身長や体重、骨、生殖器など極めて大事な体の部位の基礎が出来上がるのが15歳という年齢なのです。 そして、しっかりとした体になるかどうかを決定する大きな要因が、間違いなく「食べ物」なのです。皆さんが考えている以上に、食べるものは、お子さんの学力・能力に多大な影響を与えます。そのことをもっと知っていただきたいと思っています。