片づけのプロは「白い収納ケース」を使わない? 日用品や食材の「ストック収納」のコツ
たっぷり時間のある連休は、家の中を片づけられるチャンス! と、自宅の片づけを考えている方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、快適な住空間を構築するコツやノウハウを自身のYouTubeチャンネル『週末ビフォーアフター』で発信し総再生回数1億回超えという片づけのプロ、幸せ住空間セラピストの古堅純子さんに、日用品や食料品などのストック収納のコツを教わります。 【写真】片づけのプロによって改善された“出し入れしやすい”収納スポット 古堅式メソッドの要となるのは「稼動率」。収納におさめた物がどれだけ動いているかということです。この稼動率を上げることで、散らからない家をキープできるという収納術。「収納場所は充実しているのになぜか片づかない」「物の出し入れがしにくい」などとお悩みの方は必見です。古堅さんの最新書籍『片づけ0ですっきり暮らす~稼動率が上がる収納術』(大和書房)より抜粋してお伝えします。
稼動率100%が暮らしやすさにつながる
よく使う物、すなわちよく動く物は、すぐ動かせるような収納場所にスタンバイさせる。使わない物、つまり動かない物は、僻地(手が届きにくい不便な場所にある収納や、あまり使っていない部屋の収納を、私はそう呼んでいます)のようなところに埋めておく。物がどれだけ動くか、その頻度によって置き場所を考え、さらに動かしやすさを考えて仕組みを工夫する。これが「稼動率」にもとづく片づけです。 「稼動率」を中心にした古堅式の片づけは、まず、寄せて→埋めて→更地をつくり→景色を変えるところから始まります。次に、変えた景色をどうキープするか。整理するとこうなります。 1.景色をキープしたい 2.そのためには、今、外に出ている物を扉の中(収納)に隠す 3.隠すためには、収納が空いていなければならない(収納の中がパンパンだと物が入らない) 4.だから、収納の中の物を見直す(=収納力を上げる) 5.収納力を上げるために、物を見直すときに「いる」「いらない」ではなく、その物がどれくらい動いているか、つまり「稼動率」で判断する 6.よく動く物は、取り出しやすい収納の中に隠し、動かない物は僻地の収納に隠す 7.そうすれば、動いている物と動いている収納だけで暮らしの大半が回るので、片づけが楽になり、景色もキープできる 以上が、古堅式の片づけのやり方です。誰でもできそうな気がしませんか。 暮らしやすさとは、よく使う物がすぐに取れて、すぐに戻せて、その場所が稼動率100パーセントで回ること。つまり、すぐに隠せて、景色が保たれることです。 といっても、片づけが苦手な人が、いきなり稼動率から入るのはハードルが高すぎます。ですから、先に景色を変えて、心をときめかせるのです。まずは「片づいた景色(空間)をつくりましょう」というところからスタートして、そこまで到達できたら、今度は収納の中の稼動率を見直して「片づいた景色を維持しましょう」という順番です。 ここからは、トイレットペーパーや紙おむつなどの日用品や、調味料やミネラルウォーターなどの食料品のストック収納のコツを解説していきます。