【美浦便り】“エイダン狂騒曲”オブライエン師が府中から美浦にもやってきた!「ただただ驚き」
「エイダン」が美浦にもやってきた-。 アイルランドの天才調教師、エイダン・オブライエン(55)が20日、美浦トレセンを初見学しました。 ジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)に出走するオーギュストロダン(牡4、A・オブライエン)の追い切りを東京競馬場で午前7時から視察後、ハイヤーで美浦に移動。午前11時頃、同じく調教師の長男ジョセフ師、次男のドナカ師らとオーギュストロダンのダウンコート姿で、調教スタンドに姿を見せました。 来訪を知った報道陣、トレセン関係者は「本当にオブライエンが来たの?」「本物だ…」とざわざわ。旧知のJRA関係者から依頼を受けた尾関師を案内役に、調教コースなどの説明を受けていました。 見学間のわずかな時間で取材にも応じ「スケールがものすごく大きくて、いろいろな施設が充実しているので、ただただ驚きです。(初来日に)人も優しいし文化もすてき。おもてなしの心など着いた瞬間から居心地がいいですね。本当に今回はご招待いただいてありがとうございます」と笑顔を見せていました。 その後は尾関厩舎へ移動。厩舎内を入念に回り、調教コースと合わせ、約1時間以上の見学を終えました。尾関師は「昨日もしかしたら案内してもらうかも、とは言われていました。馬房、ウオーキングマシン、洗い場などを見てもらいましたが、設備はよくできていますね、と言っていました。ミスト、換気扇、扇風機などを説明して、アイルランドの気候ならこれでいいかもしれないですが、日本はこれでも(暑さが)厳しい、と話しました。馬房の中にミストが入っていていいね、とは言っていましたね」とA・オブライエン師とのやりとりを振り返っていました。 尾関師が管理するドゥレッツァは前走英インターナショナルSで、A・オブライエン師が管理し勝利したシティオブトロイの5着に敗れただけに「地元で戦えるので負けないように頑張ります」と、最後はリベンジ宣言。 多くの報道陣が追いかけた“エイダン狂騒曲”の一部始終をお送りしました。【桑原幹久】