東京・鈴鹿、2つの「F1」の熱狂 世界のF1ドライバーが愛する肉グルメも発見!
■歴代のF1マシンがずらり、ロータス・ホンダも
それではここから、サーキットでのレース観戦だけでない鈴鹿の見どころやグルメをご紹介します。 2024年のF1日本グランプリのレース開幕と合わせて、4月5日に鈴鹿サーキット敷地内で「Honda RACING Gallery(ホンダレーシングギャラリー)」がオープンしました。60年前からホンダが挑戦してきたF1を中心に、実際のレースを戦った歴代マシンとエンジンの数々が展示されており圧巻です。6月中旬まで開催中の企画展示では、1987年に日本人初のレギュラードライバーとしてF1参戦した中嶋悟のロータス・ホンダの黄色いマシンなど、世界の門をたたいた日本人ドライバーたちが駆ったホンダのF1マシンが並べられています。
■濃尾平野と伊勢湾を一望、鈴鹿スカイライン
サーキットで有名な鈴鹿には、大自然の絶景を眺めながらドライブを楽しむことができる街道があります。鈴鹿山脈の三重県側と滋賀県側を抜ける国道の峠道、鈴鹿スカイラインです。全長約15kmのドライブウェイで、湯の山温泉街や、御在所岳、雨乞岳を眺めながら走るワインディングロード。絶景スポットは、最高標高地点800mの武平トンネルの少し手前にある展望台で、天気が良い日は濃尾平野と伊勢湾の景色が一望でき、夜景もきれいです。 三重県側から武平トンネルをくぐると滋賀県に入り、山を一気に下っていきます。鈴鹿スカイラインの終点を通過して、エメラルドグリーンに映える野洲川ダムの沿道を走ってまもなく、滋賀県甲賀市土山町に入ります。この町の鮎河地区では春に千本以上の桜が咲き乱れ、同地区を流れる鈴鹿山系のうぐい川周辺は「鮎河千本桜」という全国でも有名な桜の名所となります。2025年も春開催となる鈴鹿グランプリを訪れる際は、この桜の名所にも足を運んでみてください。 最後にここで、海外からのレーサーをも魅了する鈴鹿のグルメについて触れましょう。鈴鹿サーキットの近くにクルマ好きの間で有名なパン屋さんがあります。「ドミニクドゥーセの店」。店主であるフランス・ノルマンディー地方出身のドミニク・ドゥーセ氏はパリの著名ブランジェリーで腕を磨きました。 1987年にF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで初開催された時、フランスの選ばれしパン・ケーキ職人しか入会できないサンミッシェル組合を通じてホンダからのオファーで来日。鈴鹿サーキットの常駐シェフとして数々の有名F1レーサーへ料理を提供する中で1992年に独立、その後「ドミニクドゥーセの店」を開店しました。