東京・鈴鹿、2つの「F1」の熱狂 世界のF1ドライバーが愛する肉グルメも発見!
■フォーミュラE、EVシフトで注目度上昇中
フォーミュラEに参戦する車は、コスト削減のため車体、タイヤ、バッテリーがサプライヤー1社に共通化されていますが、動力機構であるモーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)、インバーター、ギアボックス、リアサスペンションなどは各チームが自由に開発することが可能です。MGUの最高出力も規則で定められているため、フォーミュラEでは、各チームが限られた電力をいかに効率よく使用し、最高出力を使える時間をいかに長く取れるようにコントロールするか、といったことで競います。 フォーミュラEは世界的潮流となったEVシフトに加え、ソフトウエアで車の機能・性能を高めるSDV(ソフトウエア定義車両)の技術開発の実験場でもあることから、次世代のモータースポーツとしての注目度が上昇しています。東京グランプリは2025年もシーズン11として5月17日に開催する方向で計画されているとのこと。2024年6月に正式発表される2025年開催スケジュールは要注目ですね。
■満開の桜に彩られた鈴鹿、角田の快走にファン熱狂
モータースポーツファンには秋の風物詩としておなじみの日本グランプリが、2024年は4月5日から7日まで、初の春開催となりました。2019年11月、F1は2030年までに二酸化炭素排出量を事実上ゼロとする計画を発表。F1はこのカーボンニュートラル化の一環として、世界中でレースが開催されることに伴って発生する人員や物資のサーキット間移動での温暖化ガスの排出を削減する取り組みを進めています。 その取り組みのひとつとして、日本グランプリはオーストラリアや中国でのグランプリとともに「アジアラウンド」としてグループ化されました。このカレンダー調整に伴って、日本グランプリは春開催へと変更されたのです。 サーキット周辺は満開の桜によって彩られ、春の雰囲気につつまれました。大会期間中の3日間で合計約22万9千人が来場、2009年に鈴鹿でF1日本グランプリが再開されて以降で最多を記録しました。 春の美しい風景とともに、日本の多くのモータースポーツファンがレースに熱狂するに姿が世界に発信されました。レースでは、日本人ドライバーの角田裕毅選手(RB)が奮闘して、10位入賞を達成。多くの日本人ファンが沸きましたね。