「一生懸命働くのは損」コスパとタイパを重視 「静かな退職」若者に広がる悲しき背景
仕事よりプライベートを優先したい気持ちもわかる。でもそれは決して二者択一ではなく「どっちも楽しめることだ」として、辻さんはこうも言う。 「目の前の仕事に対し、自分なりに創意工夫しながらひたむきに向き合ってみる。これはやはり大事なことだと感じています。私も懸命に仕事をする中で大変なことも多いけれど、同時にその過程で間違いなく自由や、仲間も手に入れた。一生懸命やるのって楽しいよということ。そして、『マッチョではない、でもパッションを持って仕事をする』『緩(ゆる)いけど、緩(ぬる)くない』、そんな生き方や働き方もあるよということは、すごく伝えたいなと思います」 (編集部・小長光哲郎) ※AERA 2024年12月16日号より抜粋
小長光哲郎