体洗われパニックに…ゾウとの接触で観光客死亡 タイ
【AFP=時事】タイ南部パンガー県にあるゾウの保護施設で、ゾウの体を洗っていたスペイン人観光客が「パニックに陥った」ゾウの鼻に打たれて死亡する事故が起きた。現地警察が6日に発表した。 【写真】ごみ捨て場で餌を探す野生ゾウ スリランカ 地元警察署長によると、死亡事故が起きたのは「コヤオ・ゾウ愛護センター」。体を洗われ、ストレスを感じたゾウが振った鼻に女性観光客(23)が打たれた。当局は被害者の身元を確認するためにスペイン大使館に連絡を取った。 愛護センターはAFPの問い合わせに対し、詳細を明らかにしなかった。 タイの国立公園・野生動物・植物保全局(DNP)によると、同国では過去12年間に野生ゾウとの接触で、観光客を含む227人が命を落としている。先月も北部ルーイ県にある国立公園で、49歳の女性が死亡した。 農村部では住民と野生のゾウの遭遇はよくあることだが、保護区や保護施設で人間が攻撃されることはまれ。 世界動物保護協会によると、タイ国内には観光目的で飼育されているゾウが約2800頭いる。 ゾウの体を洗うことは観光客に人気のアクティビティーとなっているが、動物愛護団体はゾウにストレスを与える行為だと主張しており、タイでは許可していない保護区もある。【翻訳編集】 AFPBB News