【パリオリンピック バドミントン】山口茜、大堀彩は強敵に敗れ、準々決勝で終戦 山口は3大会連続ベスト8
パリ2024オリンピック・バドミントン競技の8日目、前半のセッションでは女子シングルスの準々決勝が行なわれた。ここでは日本選手の結果を振り返る。女子シングルス準々決勝に進んだ山口茜、大堀彩はともに敗れ、ベスト8で大会を終えた。 山口茜 昨年の世界選手権やアジア大会など主要大会を総なめにした最強女王のアン・セヨン(韓国)と対戦した山口は、序盤からコートを広く使ってアン・セヨンを動かし、第1ゲーム21-15と先取。風でシャトルコントロールが難しいエンドに入った第2ゲームはリードされる展開も、11-17の最大6点差から、ネット上を転がるようなクロスネットを決めるなど16-17まで詰め寄る。しかし、とらえきれずにこのゲームを奪われると、ファイナルゲームはギアを一段上げたアン・セヨンが抜群のコートカバー力を発揮。山口も果敢に攻めたが、すべてを拾われ、打つ手が尽きた。 過去2大会で涙を見せ、今大会は「最後は笑って終わりたい」と話していたことについてふれられると、「しゃべっていると泣いちゃうんです。…でも満足はできると思います」と試合後に涙目で微笑んだ。
大堀彩 リオ五輪金メダリストのキャロリーナ・マリーン(スペイン)と対戦した大堀彩は、マリーンに先手を奪われ、13-21、14-21のストレートで敗退。昨年のフランスOPで勝利していることもあり「私が100パーセントの力を出せれば、勝つチャンスはある」と臨んだが、大舞台に強さを発揮する31歳を慌てさせることはできなかった。 初の五輪出場を終えた大堀も試合後は涙。「客席を見て、両親の顔や会社の方、日本の応援の方たちの顔を見たら、感謝の思いしかなかった」と涙の理由を明かした。 山口、大堀ともに、今後については明言せず、「ゆっくり考えます」(山口)「時間をおいて考えたいです」(大堀)と話した。 【女子シングルス】 ▼準々決勝 山口茜(日本)●1〔21-15、17-21、8-21〕②アン・セヨン(韓国)75分 大堀彩(日本)●0〔13-21、14-21〕②キャロリーナ・マリーン(スペイン)52分
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images