美大卒でない自称アーティストは「部外者」? 上司をうまく「密告」する方法【認めたくない真実:アート業界のお悩み相談室】
質問1:アート界での野心がなくてもキャリアアップのための努力をすべき?
Q. 私は美術大学で学んでいませんが、自分をアーティストだと思っています。我を忘れて絵を描いたり彫刻をつくったりしているときほど、心が満たされることはありません。応援してくれる友人や家族からは、ギャラリーや美術館で作品を見せるべきだと言われますが、美術専門誌やアート系のウェブサイトを見れば、そう簡単にはいかないことが分かります。発表の機会を増やしたいとは思いますが、アート界で成功したいという野心がないのです。私の作品は独特ですが、だからと言って「部外者」のような言われ方をされたくありません。自分ではそう思っていませんから。なぜみんな、アーティストとして認められるためには体制の内部にいなければならないと考えるのでしょう? 制作に情熱を注ぐだけでなく、自分のキャリアを伸ばす努力をもっとすべきなのでしょうか? このお悩み相談室では、質問には2段落から3段落で回答するというテンプレートがありますし、単にひとこと「ノー」と言って次の質問に移ると風水的にもよくなさそうです。なので、答え(もちろん「ノー」です)の代わりにアートに特化したマントラ(真言)を用意しました。誰かから仕事や人生に口出しされてイラッとしたら、以下で紹介する真言を唱えてください。きっと心を落ち着かせることができるでしょう。中には、相手に言い返すための気の利いたセリフとして使えるものもあるので一石二鳥です。 ・私はアーティストだ。こんちくしょうめ。 ・くそったれ、私はアーティストだ。 ・余計なお世話、私はアーティストだから。 ・私の作品を好きでなくても、スタイルを気に入ることはできる。 ・私にとって最も手厳しい批評家は自分自身だ。他人など必要ない。 ・私のアートに敬意を払わないなら消えてくれ。 ・私の作品は減価でなく評価されるべき。 ・私の制作スタイルは自分ファースト、あなたの評価は二の次。 ・私は私の作品の最高のコレクター。 ・私の居場所は「アート市場」ではない。 ・私のアートは私の体、気安く意見して手を触れるな。 ・コンセプチュアル・アート、名もなき存在。 ・生きるために彫り、彫るために生きる。 ・皮肉屋は黙らせ、アクリルで塗りつぶせ。 ・アーティストなら警笛を鳴らせ(クラクションの音を真似る)。