【医薬品の節約テク】 薬局の種類によって、処方箋の「支払い額が違う」の? 損しない方法を節約のプロが解説!
更年期になると不定愁訴や体調不良が起こりやすくなり、ドラッグストアや薬局で医薬品を購入したり、婦人科にかかって薬局などで医薬品を処方してもらったりする機会も増えるものです。 【データ】医薬品の節約意識についての調査結果 でも、この値上げラッシュの物価高時代に、生活費全般の節約が迫られ、闇雲に医薬品を節約することは、健康を害することもあるため避けるべき。 でも、医薬品も賢い選択をすれば、うまく節約することができるのです。 今回は、医薬品を賢く節約する方法を、節約アドバイザーの和田由貴さんに伺いました。
医薬品費の節約事情
みなさんは、医薬品の節約を考えたことはありますか? 実態を探るべく、ある調査結果をご紹介します。 それはアインホールディングスが2024年4月に、1年以内に薬局を利用した全国の20代?70代の男女600人を対象に行った「20代~70代男女に聞く、医薬品とお金に関する意識調査」の結果です。 ●医薬品費の節約を意識している人は7.3%にとどまる 普段から節約を意識して生活している人は、「意識している」(50.7%)と「やや意識している」(41.0%)を合計して91.7%にも上りました。 では、どんなものを節約しているのでしょうか。その気になる内訳をみてみましょう。 1位は「食費」で68.9%、2位は「水道・光熱費」で66.4%でした。やはり節約といえば、この2項目ですよね。次いで、「外食費」「ファッション費」「日用品費」と続きます。このあたりも節約のメスを入れやすい項目です。 一方、「医薬品費」の節約まで意識できているのは7.3%にとどまりました。 さらに、節約を意識している人でも86.2%が「医薬品費を節約することは難しい」と考えているとの結果となりました。その一方、86.5%が「処方薬をなるべくお得に購入したい」と望んでいることがわかりました。 やはり医薬品費は節約したくてもしづらい実態があるようですが、処方薬についてはできるだけ費用を抑えたい意向もあるため、複雑な状況であるようです。 ●医薬品費の節約術ランキングTOP5 続いて、医薬品費の節約について「効果的だと知っている」ものとしては、次の順で多い結果となりました。 1位「ジェネリック医薬品を選択する」75.8% 2位「お薬手帳を持参する」43.5% 3位「マイナンバーカードを健康保険証として利用する」20.0% 4位「調剤技術料(調剤基本料)が低い薬局を探す」7.3% 5位「複数の処方箋をまとめて出す」7.2% ジェネリック医薬品の選択がダントツの1位であり、節約効果を実感している人が多いようです。ジェネリック医薬品とは後発医薬品のことで、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に販売されるものです。先発医薬品と同じ有効成分、および同じ効能・効果をもつ医薬品であり、一般的に開発費用が抑えられることから、値段が安く設定されています。 2位と3位はお薬手帳とマイナンバー保険証についての節約術でした。 4位「調剤技術料(調剤基本料)が低い薬局を探す」と5位「複数の処方箋をまとめて出す」は7%前後にとどまり、あまり行われていないようでした。 ●薬局の種類によって支払う金額が異なり理由まで理解している人は15.0% また、薬局について「門前薬局」「敷地内薬局」などの種類があることは、46.7%が「知らなかった」と回答。種類があることを知っている人でも、それらの違いによって薬局で支払う金額が異なり、その理由まで理解している人は15.0%にとどまりました。
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