どうなる?!大谷翔平2つのビッグタイトル…1本差42号で3冠王の可能性出てきたゲレーロJr.“逆襲”で本塁打&MVP争いが激化
ポストシーズン進出をかけた戦いが佳境に入ってきたメジャーリーグでエンゼルスの大谷翔平(27)がトップを守る本塁打タイトルと最有力と言われているMVPを巡る争いも激化してきた。 ブルージェイズのウラジミール・ゲレーロJr(22).が9日(日本時間10日)、敵地で行われたヤンキース戦で、9回一死走者無しで迎えた第5打席に42号をマーク。大谷の43号にサルバドール・ペレス(31、ロイヤルズ)と共に1本差に迫った。また打点も100打点に到達。打点王争いでも104打点でトップに並ぶホセ・アブレイユ(34、ホワイトソックス)、ぺレスと4打点差となり、打率.319で首位打者をキープしているゲレーロJr.にミゲール・カブレラ(タイガース)以来、9年ぶりとなる3冠王の可能性が出てきた。もし3冠王を獲得すれば、“二刀流”で「2桁勝利&2桁本塁打」に王手をかけ大谷で“決まり”とされたMVP争いも激化しそうだ。
Wカード争いのチーム8連勝で勢いに乗る
タイトル戦線から離脱したかのように思われていた大谷の最大のライバルが完全に息を吹き返し逆襲に転じた。ワイルドカードを巡って追うヤンキースとの第4戦目となる、この日、ゲレーロJr.は、9回に左腕のヒーニーから逆方向に打った瞬間、走らずに打球の行方を静かに見守るほどの特大の42号。このヤンキース4連戦では第1戦に40号、第3戦に41号をマークし、チームのヤンキース4タテ、8連勝に貢献すると同時に本塁打王争いでトップの大谷に対し1本差に迫った。 ゲレーロJr.の8月の成績は、打率.267、出塁率.346、長打率.440だったが、9月に入り、打率.412、出塁率.459、長打率.676と急浮上。本塁打も3本と量産している。 スポーツ専門メディアのジ・アスレチックは、ゲレーロJr.の「私のチームを誇りに思う」というコメントと共に「8月の間のゲレーロはマンネリから抜け出せずにいた。公平に見れば平均以上の数字だったが、今年の彼の高い水準からは下回っていた。だが、今月、彼は突如、スランプを抜け出した」と評価した。 怒涛の8連勝で、ワイルドカード争いでトップのレッドソックス、2位のヤンキースに0.5差と迫るチームの状態が、スランプ脱出を後押ししたとの見方を示す。ポストシーズン争いから見放されている大谷とは対照的なチーム状態だ。 また大谷を脅かすのは本塁打王争いだけではない。現在、ア・リーグ首位打者でもあるゲレーロJr.は、打点王争いでもトップの2人に4点差と迫り、ア・リーグでは9年ぶりとなる3冠王を視界に捉え、大谷で“決まり”とされたMVP候補としても急浮上してきたのだ。 MLB公式サイトは、「ゲレーロJr.は3冠王に手が届くだろうか?」との見出しを取って特集。「ブルージェイズはア・リーグでワイルドカードを争い、ゲレーロJr.も大谷とのMVP争いをしている。(MVP獲得の)目安として彼の助けとなるのは3冠王だ」と、その可能性について言及した。