人は潜在意識で安心安全を求めている。<ぬるま湯地帯>から脱出してチャレンジするための一歩目を、コーチングのプロが解説
「ダイエットを始めてもすぐにやめてしまう」「資格の勉強が続けられない」など、<よい習慣>を身につけたいけどうまくいかない……と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんななか、「まずは、1つのスイッチになる習慣を徹底的に定着させることが大切」と語るのが、株式会社チームダイナミクス代表取締役・三浦将さんです。そこで今回は、三浦さんの著書『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』から、よりよい自分へと変わるための方法を一部ご紹介します。 【書影】習慣は才能を超える。「脳力」が伸びる潜在意識の活用術!三浦将『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』 * * * * * * * ◆普段やらないことをやってみる習慣 私たちは安心安全の選択をしがちな生き物です。これは、潜在意識がそれを求めるからです。 それでも、人生の中でチャレンジをし、すでにできていることや、チャレンジしなくてもできてしまう快適領域を広げ続けようとする人もいれば、快適領域に留まろうとする人もいます。 ちょっとキツい言い方をすると、快適領域という“ぬるま湯地帯”に安住し続ける人は、人生においてのポテンシャルアップの機会を失い続けているとも言えます。 では、どうすればいいのか? ことは少しずつ、小さなステップで始めるのがいいのです。 少しずつ快適領域を超え、快適領域自体を大きくしていく習慣を作っていく。 そうすることによって、大きなチャレンジ、つまり快適領域を一気に大きく超えるような決断をするための“勘所”がわかるようになります。 つまり、チャレンジと無謀との違いがわかってくるようになるのです。
◆ほんの少しのことの積み重ね 快適領域を超えることは、決断です。 そして、その決断が脳のニューロンの強い結合を促し、あなたのポテンシャル、つまり潜在能力自体を向上させていくことにつながります。 ここでやっていきたいのは、決断ぐせを付けること。それにはちょっとしたことから始めることがおすすめです。 そのやり方の1つは、普段やらないことをやってみるという習慣を身に付けることです。 次のような、ほんの少しのことの積み重ねです。 「駅から家までいつもと違う道で帰る」 「普段あまりしゃべらない人をランチに誘ってみる」 「会社のエレベーターをよく使う人が、階段を使ってみる」 など、まずはこんなことを1日1回以上やってみることから始めて、徐々に難易度の高いものも取り入れてみるというのがおすすめです。