今の取り組み継続を 専門家会議が会見(全文5完)長丁場の戦いに向け有効な経験
新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議は1日午後、会合後に記者会見を行った。 【動画】政府の専門家会議 感染者減でも「外出自粛などの継続」提言 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「政府の専門家会議 感染者減でも「外出自粛などの継続」提言(2020年5月1日)」の中継開始時間に対応しております。 ◇ ◇
具体的な数値は示さないのか
読売新聞:読売新聞の【ツチダ 01:45:53】と申します。今後の見通しについて尾身先生から、徹底した抑え込みをしていくんだっていうお話と、ある程度落ち着いたら新しい生活様式の普及と継続で感染拡大を予防するんだというお話をいただきましたけど、どこで、例えばどれぐらい感染者が減ったら、あるいは医療機関がどれぐらい空きができたらこういうフェーズで入っていくのかというような、具体的な数値っていうのをお示しいただけないでしょうか。 尾身:これは、じゃあ東京都では感染者数が何例を切っただとか、そういうはっきりしたことは、なかなかそれは。むしろわれわれがここにも、先ほども言いましたけれども、いろんな要素を総合的に判断することが必要ですね。まずは感染状況。それからPCRも、これは一生懸命、今、PCRのキャパシティーが増えていますけど、まだ本当に必要な人に迅速にいくっていうのはもうちょっと私は改善のする余地があると思う。いろんなところで。今日はそれを議論する場ではないので。近々、専門家会議をやるときには、そこはもう少ししっかりと議論して、今日はあれで。 ただ、そういうことで、1つは感染者とか、これは医療、公衆衛生学的な指標。それからPCR等のモニターの体制ですね。モニターの体制ができてないと、これは評価のしようがないですから、その中でPCRというのは1つの要素であることは間違いないですよね。それと、先ほど今村先生がおっしゃったような医療の体制。これは定量的にはなかなか難しいですよね、全体のシステムの中で。それから各地域のいわゆる、これからはだんだんと地域で主体的にいろんな感染状況の評価をしてもらう必要があると思うんですね。そういう意味では国のほうのいろんなサポートも必要だと思いますけど、そういう疫学的検査体制、モニター、それから医療体制、それから各地域の取り組みの状況なんていうものを総合的に判断するので、じゃあ感染者が何人を切ったかといって、先ほど今村先生の、医療の体制がまだ整っていなければというようなこともあるから、そこははっきり、なかなか言いたい、そういうことに関心がお有りなのは分かるけど、じゃあ50以上、1になったら駄目とか40、そういうことではなくて総合的な判断だと思います。