大阪市・松井市長が定例会見2月26日(全文1)そろりそろりと経済を元の状態に
公立図書館の果たすべき役割は
朝日新聞:ありがとうございます。それと市立中央図書館の「Hon+α!」についてですが、「Hon+α!」は本だけではなくて人やネットワーク情報との新しい出合いの場というふうに位置付けられています。ウィズコロナの時代に生活様式や価値観が変化する中ですが、公立図書館の果たすべき役割についてどのようにお考えでしょうか。 松井:これは地域の情報拠点としての蔵書の充実に加え、自宅や職場など、どこからでも利用可能な電子書籍などにより、幅広い情報アクセスを保証することがウィズコロナ時代の公立図書館としての果たすべき役割と考えます。さらに感染防止対策を行いながら、立ち寄りたくなる魅力的な空間を整備することで、市民の主体的な学習や交流を促し、課題解決や新たな創造につながることも重要な役割というふうに考えています。 朝日新聞:ありがとうございます。それと市長、今日はシトラスリボンを着けてらっしゃいますけれども、どういう思いで着けてらっしゃるのか教えてください。 松井:これはコロナによって感染した人、そしてコロナと真正面から向き合ってくれている医療従事者、そういう人たちが差別を受ける、そういう不利益を被るということは、もうあってはならないということですから。そういう運動を象徴するシトラスリボンということで、われわれも、大阪市としてもぜひこの運動を広げていこうという意味です。 朝日新聞:ありがとうございます。幹事社から以上です。 司会:次のご質問をお受けいたします。毎日放送。
緊急事態宣言の解除をどう考えるか
毎日放送:毎日放送、柳瀬です。先ほどの会議でも少し言及あったと思うんですけれども、あらためて今日、政府のほうが緊急事態宣言の解除について、このあと判断する予定ですけれども、解除される方向というふうなものも出ていますが、あらためて今の大阪市の状況と、解除になることについてどのようにお考えか、お伺いしてもよろしいでしょうか。 松井:今、大阪では、解除の基準は1週間続けて新規感染者数が300人以下ですけれども、現状は日々だいたい2桁です。3桁にいっておりません。僕は、これは、もうゼロコロナはあり得ません。無責任な政治家とか評論家の皆さんはゼロコロナとか言うけど、ゼロコロナなんかどうやってやるのと。やる方法あったらやりたいですよ。できるわけがありません。今ワクチン、まだ接種完了していないわけだし。それから治療薬も、特効薬はないわけですから。これ、ウイルスっていうのは、これは専門家の皆さんがおっしゃっているように、人を通じてその中で変化しながら、これはコロナウイルスだけではなくてインフルエンザも同じです。こういうウイルスは。だからゼロはあり得ません。 この1日2桁というのは、コロナが存在する中では抑え込めている数字だと。下げ止まっているというけれども、どこまで下げるのと。ゼロはない中で。だから皆さんの努力によって、本当に結果、最大限の努力をした効果による2桁というのが今の数字だと、こう思っています。だからこの2桁をなんとか維持していきたいと、日々。ゼロはあり得ませんから。よほどの、要はロックアウトして、長期間ロックアウトすればあるかもしれないけど、人と人との接触、全部避けるわけですから。そういう場合はあるかもしれないけど、今の日本の中でゼロを目指すっていうのは、これはそもそも無理なものだと思ってます。日本の中ではロックアウトはできないわけですから。 だから、そんな中で2桁を維持しながら、なんとか医療従事者の負担を軽減する、それはやっぱり重症患者を減らしていこうということです。ですから、なんとかそういう今の状態を、ワクチン接種が国民、日本国民全てに広がるまで、なんとか今の状態を維持していきたいと。そのためには市民の皆さん、府民の皆さんの意識、コロナはゼロにはならないと、この数字を維持するためには1人1人が感染拡大防止策を講じると。その意識を持って日々、生活をしていただきたいと。