待機児童「300人まで減少できた」小池都知事会見8月5日(本文1)
2期目任期が折り返し。前半の2年間は何点?
東京新聞:幹事社から2点ご質問します。まず1点目。この夏、知事の2期目の任期が折り返しを迎えました。前半の2年間を振り返って、ご自身での評価、点数を付けるなら何点かなどをお聞かせください。【*********00:17:54】も併せてお願いします。2点目は新型コロナウイルスの法令上の取り扱いについて。政府は第7波の収束後にも2類相当から5類への見直しを検討する方針です。あらためまして感染者数の全数把握、検査・治療の公費負担、医療現場の就労制限にも関わる【***********00:18:17】などについて見直す必要があるか、知事のお考えをお願いします。 小池:まず2期目の折り返し点だということで、何点かは、これは都民の皆さんがご判断いただくことだと基本的には思っております。そしてその間、振り返りますと、これは、就任当初から東京大改革ということを進めてまいりました。これのバージョン2ということで、2.0と銘打って、デジタル化などもさらに進めてきたわけであります。「未来の東京」戦略ということを策定いたしまして、戦略的に政策を推進してきたところです。 この間、昨年はオリンピック・パラリンピックもございました。そしてこの間に、すでにコロナ禍は2年半にわたるわけで、つまりこの2期目の半分、2年っていうのは、もろにコロナが重なっております。きのうもモニタリング会議で先生方からもいろいろ分析いただきましたが、やはりデルタ、アルファ、ベータ、そしてオミクロンと、そのたびに、変異株ごとに現場の空気っていいましょうか、景色は全然違うんですね。
先手、先手で対策を打ってきた
そういう中で、いつも新しい事象に対してどういう対応をすべきかなど、現場のほうもいろいろ考えながら、かつ前を見ながら、できるだけ先手、先手で対策を打ってきたと考えています。常に重症者、そしてそれがすなわち、亡くなる方をいかにして出さないかということを念頭に置きながら戦略を練ってまいっております。これも、コロナのほうはまだ引き続き感染者数も多いところではございますけれども、ぜひこの8月21日まで特別な期間と、設けておりますので、3年目の夏になりますが、ぜひこのコロナに対してはしっかりと抑えこんでいきたいというふうに考えております。 それからこの間、当初からですけれども、待機児童の対策に取り組んでまいって、その成果は先日、確定値でお伝えしたかと思いますけれども、待機児童数、このオール東京で300人という、かつては8500人ほどおられた待機児童ですけれども、子育てと、そして女性の働き、男性の働きもそうでありますけれども、これを、どちらかを選ぶということではなく、どちらも人生、両方、デュアルで、ハイブリッドで進めていける東京都をつくっていくということで進めてまいりました。さらに、この点については300人まで減少させることができましたけれど、またシン・トセイとしても、今後の在り方など戦略的に進める。 さらには、行政のデジタル化などはデジタルサービス局をいち早く立ち上げて、そしてデジタル化できるところを、また、はんこレス、ファクスレス、キャッシュレス、ペーパーレスなど、これらについてはもう見える化して、どこまで進んでいるかもご覧いただけるような状況になってきております。あとは、国などとの一気通貫をどういうふうにしていくかということは、これからもデジタル化の進捗や技術革新などもありましょうから、これらとともに進めて利便性を高めていきたいというふうに考えております。 ただ、想定外だったのはやっぱりロシアのウクライナ侵攻であります。これがエネルギー問題を引き起こし、そしてさらには国際情勢も極めて、このわずかの間に、それこそ景色は様変わりしているところであります。こういう中で、どうやって都民の生活や経済の発展を盛り上げていくのかということが大きな課題でありますし、引き続き、東京大改革2.0、それぞれ必要なところで戦略的に進めていきたいというふうに考えております。 2つ目のご質問ですけれども、先だっても専門家の方々の有志が会見をされました。方向性については必要なことだとは思いますけれども、国はそれについて具体的な、制度的なものが大きいので、方向性を示していただきたいと思います。