なぜシバターは大晦日大会直前に問題発言を連発したのか…ドタキャン示唆にファイトマネー内幕暴露からRIZINの痛烈批判
シバターはなぜここまでお騒がせ発言を連発させるのか。そして、なぜ2年連続のRIZIN参戦を決めたのか。実は、この日のインタビューで、その理由を自ら明かしている。 「Youtubeを8年くらいやってきて、数字も少しずつ右肩下がりで、稼いでいるお金も年々減っている。Youtuberとして長生きするためには、どっかで派手なことをしなきゃいけないし、話題を作んなきゃいけないし、露出もしなければならない。Youtuberとしての寿命を少しでも延ばすため、これ(RIZIN)に出ることに少なからず意味があるんじゃないか」 これこそ本音だろう。しかし、彼の公式Youtubeチャンネルの登録者数は、昨年のこの時点で111万人だったが、今年は125万人まで増えている。登録者数と収入は決してイコールではないため稼ぎの実態はわからないが、彼が卑下するほどの状況にはない。そもそもYoutuberとして落ち目であれば、RIZINも中継局もここまで彼の出場にこだわらない。 さて肝心の試合だが、シバターが訴えるほど絶対不利ではない。総合格闘家で元修斗王者のリオン武や、RIZINバンタム級GPに出場していた石渡伸太郎らが、20キロの体重差と、打撃系の久保を相手に総合格闘家のシバターがMMAルールで試合することを理由にシバター有利の予想をしていることに対し「人を見る目がない。久保さんはプロフェッショナル中のプロフェッショナル。すべてにおいて僕より上」と反論した。 だが、格闘技の優劣を決める絶対的要素のひとつである体重差は動かしがたいハンデだ。久保のキックで鍛えようのない体の一部分を破壊されるか、よほどのタイミングでカウンターが当たらない限り、一発でのされることはないだろう。 そしてルールがMMAで3分2ラウンドしかないこともシバターの追い風。久保がレスリングの元オリンピアンで元総合格闘家の宮田和幸氏の教えを受けて、MMA対策を十分に行っていることから「(久保は)寝技対策をものにしている。タックルは入らない、組み倒せない、引き込めない、というきつい展開になる」と嘆くが、その一方で、こうも言う。 「(相手を)見ずに思い切り振り回したパンチがタイミングよく入っちゃうとか、グラウンドの展開でも得意パターンにカチっとはまれば(1本を)とれる可能性もなくない。向こうがあまり練習してなかった穴や、あまり得意じゃないポジションで、こっちが得意な仕掛けがはまれば倒せるだろうし」 昨年、HIROYAを腕ひしぎ逆十字に仕留めたパターンの再現を虎視眈々と狙っている。