小池都知事が定例会見1月21日(全文2完)「人流抑制より人数制限」発言、国と専門家で整合性取って
宣言要請基準を前倒しする可能性は
TOKYO MX:TOKYO MXテレビの白井と申します。よろしくお願いします。重点措置の初日に恐縮なんですが、緊急事態宣言の要請検討の条件について伺いたいと思います。これまで病床使用率の50%以上というところで要請を検討されるとお話しされていましたが、きのうのモニタリング会議の報告でしたり、この昨今のオミクロン株の急速なスピード感を見て、あらためてこの基準を前倒しされる見込みでしたり可能性はあるのかお聞かせください。 小池:まず重点措置期間、今日から始まっているわけですけれども、実行していただきたいということです。いろいろ評論はいいんですけれども、実行してほしいということです。感染するかどうかのリスクが高まっているという現状を踏まえて申し上げているわけです。専門家の意見も踏まえながら病床使用率50%の段階で緊急事態宣言発出の要請を検討するということにしておりますけれども、こうした事態にならないようにと、国からは頑張ってくださいと励ましの言葉もいただいておりますが、いただきたいのはやはり三種の神器であって、ワクチン、経口薬、中和抗体、これらの確保、そして確実、重点的な供給、ここは連携して行わせていただきたいと思っております。 TOKYO MX:確認なんですけど、では病床使用率50%で要請を検討するというところは、現時点では変わられてないという認識でよろしいでしょうか。 小池:基本的にはその段階で検討するということといたしております。
迷う飲食店にどのようにして行動変容を促したいか
NHK:NHK、稲田です。1点お伺いします。後ろの背景、上の部分ですと帯、また変えられましたけれども、どういう意図なり意気込みがあるのかと。黄色と赤のグラデーションで、これ新しくなったと思うんですが。 小池:あ、そういうことですか。 NHK:それをお伺いしたいのと、それから、今も飲食の話ありましたが、飲食店の中には、やはりこれまで協力金の支払いが遅いであるだとか、開いたほうがまだもうかる、あるいは雇用維持につながるということで今も迷っているところがあったり、あるいは闇営業をしなければならないといった声もあります。最終的には月曜日までに判断すればいいという形ですけれども、この週末迷ってる飲食店にはどういった言葉を掛けて行動変容を促したいというふうにお考えでしょうか。 小池:こちらの背景は担当のほうで思いを込めて作ったと思います。黄色から赤信号に変わりますよという、そういうアナウンスメント、そうですよね。そういう意味も込めて作ったというふうに思いますし、その思いは、まさしく都民の皆さまや事業者の皆さまと共有したいところです。 それから飲食の皆さま方には今、「感染をとめる、社会はとめない」ということを申し上げている中で、今回もこの時短にご協力をと申し上げているわけでございますけれども、やはり感染リスクの点などから、特に深夜までの長時間にわたる会食は避ける必要があると専門家のほうからも言われていて、国も同様の見解に立っているという観点。そして先ほども申し上げたように基本的対処方針という法律の中での要請の、これも、時短についても対処方針のほうに盛り込まれているわけでありますし、また、重点措置についてもすでに国会の審議を経て認められているものであります。 ただ、そうはいっても飲食店の皆さま、本当に厳しいということについてはよく存じ上げておりますし、これまでも本当にご協力をいただいてきた。今回、選択制ということにさせていただきましたけれども、それぞれのお店の考え方によってお選びをいただければと思います。これについては、感染リスク、これまで以上に低減をさせるということでのご理解、ご協力をお願い申し上げたいと思います。 それからいつも飲食ばっかりじゃないかというご指摘もございますが、基本的には1つのベースになっているのがやはり、先ほど専門家の意見ということもお伝えしましたけれども、『Nature』誌に、フルサービスのお店っていうのが一番、陽性を出す確率が高いというのはもう、2年近く前に出された論文がございます。それらをベースにしながらの対応であります。