「早晩、緊急事態宣言に追い込まれると思っている」 「まん延防止」適用で愛知県・大村知事が臨時会見
「早晩、緊急事態宣言に追い込まれると思っている」 「まん延防止」適用で愛知県・大村知事が臨時会見
「まん延防止等重点措置」に東京や愛知など13都県が追加適用される方針となったことを受け、愛知県の大村秀章知事は19日、県庁で臨時会見を行った。大村知事は「驚異的な感染拡大で、大変厳しい状況」と危機感をあらわにし、一部地域を除いて県全域で飲食店の時短営業などの規制措置を講じる方針を示した。 【動画】愛知県「まん延防止」適用へ 大村知事が臨時会見
過去最多2881人感染、重症者は2人
県内のこの日の新規陽性者数は2881人で過去最多。これまで最高だった昨年8月27日の2346人を535人上回った。一方、コロナ用病床の入院患者数は205人、うち重症者は80代の2人にとどまっている。 大村知事は「まん延防止」の効果を疑問視する見方があることに対して「効果がないと言うのは自由だが『ではどういう対策をするんだ』と言いたい」と語気を強めた。 「感染の山を後ろ送りにして時間を稼ぎ、その間にワクチンを打ってこの感染を抑え込んでいく。ワクチンの3回目の接種が行き渡らない限り、今回の第6波は終わらない」と強調。市町村に対しては対象者への接種券のすみやかな送付を、医療従事者に対しては接種券がなくても早期の3回目接種を、それぞれ求めた。
認証店は「酒なしで8時まで」か「8時まで酒ありで9時まで営業」か
1月21日から2月13日までの県の重点措置は、直近1週間で感染者の出ていない東栄町、豊根村を除く52市町村が対象。対象区域の飲食店に対して、県の認証店は「午前5時から午後8時までの営業で、酒類は提供しない」か「午前6時から午後9時までの営業で、酒類の提供は午前11時から午後8時まで」のどちらかを選ぶよう求める。協力金は前者が3~10万円、後者が2.5~7.5万円。認証のないその他の店は午前5時から午後8時までの営業で、酒類を提供しない。協力金は3~10万円。 大村知事は「規制は段階を踏んで対応をしていく。ワクチン接種が遅れており、早晩、緊急事態宣言に追い込まれると思っている。そうなればもっと強い規制を考える」などと述べた。 (関口威人/nameken)