「最近よく眠れない…」不眠に悩む人に試してほしい牛乳の飲み方【医師が解説】
著者メッセージ
「眠りの質を高める」方法については、生活習慣、睡眠の環境、心身のリラックス法など、さまざまなアプローチがありますが、毎日の「食」も大切です。 寝つきの悪さに悩まされたり、短時間の睡眠ですっきり疲れが取れないという人におすすめしたいのが、ご飯と味噌汁という日本の伝統的な朝食です。トリプトファンを多く含む食べ物としては、牛乳など乳製品のほかに、味噌、豆腐、納豆などの大豆製品、卵などがあります。まさに日本の朝食に登場する食材ですね。このような昔の日本人の知恵には、本当に感心してしまいます。 しっかりと朝食をとり、昼間エネルギッシュに活動すれば、夜には脳と体が休息を求め、自然な眠りが訪れるでしょう。こうした食の工夫で、健康な生活を目指してみてください。
書籍紹介
『50歳からの これでグッスリ!! 眠りの習慣』(小学館)
5、60代で睡眠不足だと認知症のリスク↑ ●以前はすぐに眠れたのに、最近あまり眠れない。日中だるいし、頭が働かない ●夜中、何度も目が覚めて困る ●もっと寝ていたいのに、朝早く目が覚める ●いびきがうるさい、と指摘される、あるいは、いびきをかいていると自認している ●平日は睡眠時間がとれなので、週末に寝だめしているけど、大丈夫? など、睡眠に対して何かしらの不安をもつ中高年~シニア世代が多いです。日本人は世界的にみても、睡眠時間が短いと言われています。高齢になるほど、脳の機能が弱まり、「覚醒」も「睡眠」も長時間続けるのが難しくなってくるのも事実です。 本書は、不眠の原因を説明しつつ、眠れる環境作り、心のあり方、食などの多方面からアプローチ。精神科医による、優しく寄り添う姿勢で、あなたの「睡眠負債」を減らし、睡眠障害を解決するお手伝いをします。
著者紹介
■保坂 隆(ほさか たかし) 保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。1952年山梨県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部精神神経科入局。米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長、聖路加国際大学臨床教授などを経て現職。著書(監修含む)に『図解「熟睡できる人」の習慣』『こころのお医者さんが教える プチ対人ストレスにさよならする本』(ともにPHP研究所)、『精神科医が教える 人間関係がラクになる すぐできるコツ』(三笠書房)、『精神科医が教える すりへらない心のつくり方』(大和書房)、『「頭のいい人」の快眠生活術』(コスミック出版)などがある。